【あなたは何しに?】日本でも活動した元F1ドライバーに遭遇。モナコGPではスチュワードを務める
2021年5月31日(月)7時0分 AUTOSPORT web
2021年F1第5戦モナコGPの初日の朝、マリーナに面したPCR検査場へと続く道はグランプリ関係者が列をなしていた。それは、本来モナコGPに参加するレース関係者は、サーキットにあるPCR検査場で検査を受けた後、結果が出るまでホテルへ戻って自主隔離しなければならなかったのだが、モナコGPが開幕する週になって、フランスおよびモナコ政府から、それが免除になったという知らせを受けたからだった。
ただし、F1ではサーキットに入場してから24時間以内に、サーキット内に設置してあるPCR検査場で検査を受けなければならないというルールがあるため、モナコGPの開幕前日にサーキット入りしたレース関係者にとって、モナコGPの初日の朝は、PCR検査を受ける期限となるため、多くのレース関係者がやってきたというわけだ。
2017年までF1ドライバーとして活躍し、今回ゲストとしてモナコGPのパドックを訪れていたフェリペ・マッサもそのひとり。ちなみにマッサはブラジル人で、モナコではグランプリ期間中、『11歳以上で南アフリカ、アルゼンチン、ブラジル、チリ、インドから来た人は、72時間以内のRT-PCR型検査に加えて、7日間隔離が義務付けられ、隔離期間終了後に新たなPCR検査を実施するか、到着後24時間以内に実施した1回目のPCR検査と、5〜7日後に実施した2回目のPCR検査の結果が陰性であることを証明しなければ、入国できない』という規制がとられていたが、マッサはモナコ在住なので、その必要はなかった。
PCR検査を行うのはチーム関係者やゲスト、メディアだけではない。このルールを作った国際自動車連盟(FIA)のスタッフも同様だ。そのひとりが、2011年までF1ドライバーとして活躍し、今回スチュワード(審議委員)としてモナコを訪れていたヴィタントニオ・リウッツィだ。
リウッツィは日曜日のレースでもスチュワードとして仕事していたから、この日(5月20日)の検査は陰性だったことなる。しかし、もし陽性となった場合、昨年のニコ・ヒュルケンベルグのように、スチュワードにも『リザーブ』がいるのかどうか、今度FIAに確認してみたい。