小野伸二が語るチャンピオンズリーグ…最も印象的なのは「スター集団との対戦」

2019年5月31日(金)19時40分 サッカーキング

 チャンピオンズリーグにおける日本人選手歴代6位の出場記録を持つ、現役JリーガーのMF小野伸二。2001−02シーズンに移籍したオランダのフェイエノールトで1年目に4試合、2年目には5試合に出場し、世界最高峰の舞台を肌で感じた。そんな彼に、チャンピオンズリーグの魅力や思い出、過去の決勝について聞いた。

——出場経験のある小野選手が思う、チャンピオンズリーグの魅力を教えてください。
ワールドカップと同じように国(リーグ)のプライドを懸けた戦いでもあるので、本当にレベルが高いです。一方で、各国を代表するスーパースターが同じチームや敵チームの選手としてピッチ上にたくさんいる。そこはワールドカップでは見られない、チャンピオンズリーグならではの魅力だと思いますね。

——そんなチャンピオンズリーグの舞台に初めて立った時のことは覚えていますか?
当時はヨーロッパに渡ったばかりで常に気持ちが高揚していたので、初めて出場した1年目は特別な思いというのはなかったんです。2年目はチャンピオンズリーグの凄さも実感していたので、特別な感情を抱く大会になりました。

——特に印象に残っている試合はありますか?
2002−03シーズンに1−1で引き分けたホームのユヴェントス戦ですね。ユーヴェはデル・ピエロやブッフォン、ネドヴェドなど、本当にスーパースターの集団だったので、試合をしていてすごく楽しかったです。

——小野選手の後には中村俊輔選手や本田圭佑選手をはじめ多くの日本人がこの舞台に立ち、2010−11シーズンには内田篤人選手と長友佑都選手が直接対決しました。ただ、それ以降、日本人対決は実現していません。
ヨーロッパ各国でチャンピオンズリーグに出場できるような上位チームに所属し続けることが、まず難しいことですからね。これから、そういった選手がどんどん出てきてくれることを期待しています。

——過去の「ファイナル」についてもお聞きします。まず、小野選手が思うチャンピオンズリーグ決勝史上最高の試合を教えてください。
04−05シーズンのリヴァプールvsミランですね。 前半のうちにミランが3点をリードしていたのに、リヴァプールが追いついてPK戦で勝った。決勝戦で3点差を追いつくということを含めて、本当に奇跡的な試合でした。

——チャンピオンズリーグ決勝史上最高のゴールはいかがでしょう?
これは2001−02シーズンのレアル・マドリードvsレヴァークーゼン戦でジダンが決めたゴールですね。ライナー性のクロスではなく、高く上がった滞空時間の長いボールをしっかりとボレーでミートして、あのコースに入れる技術はすごいです。

——では、歴代の決勝に出場した選手のなかで「最高の1人」を選んでください。
ジダンですね。最高のゴールを決めた点がすべてです。僕自身、今まで対戦した選手の中で最も衝撃を受けた選手です。

——今シーズンのチャンピオンズリーグについてはどのような印象をお持ちですか?
バルセロナがリヴァプールにあのような負け方をしてしまったりするほど、プレミアリーグ勢の勝負強さが見られる大会になりましたね。ヨーロッパリーグも含めて、リーグ戦と欧州のカップ戦の両方を戦い抜けるようなタフな選手や、しっかりとした環境がプレミアリーグには整っているのではないかなと思います。

——最後に、決勝戦の注目ポイントと勝敗予想をお願いします。
お互いを知り尽くしたチーム同士がチャンピオンズリーグ決勝の舞台でどう戦うのかが楽しみです。予想は『リヴァプール 2−1 トッテナム』。今シーズンのリーグ戦では2試合とも2−1でリヴァプールが勝っているので。

サッカーキング

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