「一時の勢いを感じない」西武に負け越しの阪神に球団OBが苦言 2試合無安打のノイジーは「高めに差し込まれる」

2023年6月2日(金)17時0分 ココカラネクスト

ノイジーは西武と対戦した直近2試合でノーヒットに終わった(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 プロ野球セパ交流戦は各球団、最初のカードを終え、今週末からはセ・リーグ本拠地でゲームが行われる。

 リーグが異なる球団との対戦により、それまで以上に勢い付くケースや、調子を崩すチームも出てくるこの交流戦、今季は好調を維持してきたセ首位を行く阪神が1勝2敗と負け越しスタートとなった。

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 西武と敵地で3試合を戦った阪神は初戦こそ3-1で勝利したものの、2戦目を0-4、6月1日の3戦目も2-4で敗れている。交流戦前までは上位から下位まで打線が繋がりをみせ、粘り強い戦いを繰り広げてきたものの、この2試合ではその打撃陣が沈黙。本田圭佑、宮川哲という今季初先発を務めた両投手をはじめ、西武のピッチングスタッフを打ち崩すことができなかった。

 3試合で計5得点という物足りなさも含め、一抹の不安を残す結果となったこの内容について、球団OBからは、やはり打線への不安の声が伝えられている。

 現役時、中日、西武、阪神で活躍し、引退後は楽天の初代監督を務めた田尾安志氏がYouTubeチャンネル『TAO CHANNEL』を6月1日に更新、「伊藤将司、いつものコントロール無し!ノイジー、気になるストレートの差し込まれ方!」の中で、交流戦における阪神打線への印象を語った。

 田尾氏は3戦目の結果を振り返りながら打撃陣について「一時の勢いを感じない状況ですね」と評し、続けて「四球を6個貰って、ヒットが6本。上手くやれば、もっと点が取れるはずなんですが」とコメント。

 また「『(安打が)ここで1本出れば』というのが出なくなりましたね」として、好機で凡打に終わるケースが増えていると指摘。さらに「木浪(聖也)選手も一時の勢いが無くなりましたし、坂本(誠志郎)選手もちょっと落ちてきている」と開幕から打線を支えてきた両選手の内容にも言及している。

 加えて田尾氏が表情を曇らせていたのが、クリーンアップの一角を担うノイジーのバッティングだ。「ノイジーは打っているときから心配している選手なんですけど」と話しながら、この3戦目の打撃内容について「4打席とも高めの真っすぐに差し込まれ、自分のスイングでボールをとらえられていない」と分析。

 その上で「今日の4打席(の攻め方は)は他球団に対してヒントになってしまうのでは」として苦言を交えながら、今後への見込みを付け加えた。

 田尾氏は他にも「今までは2アウトランナー無しからでも得点が生まれていた」と打撃陣全体が調子を落としていると見解を示していた。次カードからは甲子園にパ・リーグ首位のロッテ戦を迎える阪神。始まったばかりの今季の交流戦、再び打撃陣が活気を取り戻すことができるか、本拠地での仕切り直しとなる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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