インディ第7戦:ディクソンがシーズン初勝利を挙げホンダ勢がデトロイトを席巻。琢磨も上位入賞

2018年6月3日(日)13時59分 AUTOSPORT web

 インディカー・シリーズ第7戦がデトロイト・ベルアイルパークで開催され、2日に行われた第7戦は、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がシーズン初勝利を挙げた。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、今季最上位となる5位を獲得している。


 ダブルヘッダーで開催のデトロイト戦。予選は2グループにわかれ、一斉にアタックを行う方式で争われ、グループ1はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、グループ2はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)が最速だった。


 マルコは1分14秒8514、ディクソンは1分15秒4186。走ったタイミングは違うが、速かったマルコがポールポジションとなった。2013年のポコノ以来、ロード及びストリートコースでの初ポールポジションだ。インディ500ウイナーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は6番手、佐藤琢磨は7番手だった。

デトロイトでのレース1スタート


 土曜日のレースで勝ったのはディクソンで、今季初勝利。キャリア42勝目を挙げ、マイケル・アンドレッティに並ぶ歴代3位となった。


 序盤はマルコの後ろを走ったディクソンだったが、1回目のピットストップまでマルコより1周多く走り、ピット作業後に前に出た。そして、その先はディクソンとライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)の一騎打ちとなり、ディクソンは攻撃を跳ね除けた。

隙のない走りを見せるスコット・ディクソン


 ハンター-レイは予選5番手ながら3ストップのギャンブルに出てそれが成功。しかし、2番手に上がるのが精一杯で、ディクソンをパスするところまではいかなかった。


 予選4番手からアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)は3位フィニッシュ。最後の最後でマルコをパスしたが、ハンター-レイまでは届かなかった。


「シーズンの初勝利はいつもうれしいものだ。今日はマルコが速くて序盤に抜くことができなかったが、ピットタイミングをずらし、前に出ることができた。ピットストップが最高だった」とディクソンは語った。

ストラテジーがうまくはまったハンター-レイ


 惜しくも勝利は逃したが、2位フィニッシュでもハンター-レイは納得顔だった。


「作戦がとても良かった。あとちょっとで勝てるところだった。ターン1〜4では僕の方がディクソンより速かったが、パスするところまではいかなかった。ミスを待ったが、彼は致命的なミスは犯さない。最後はディクソンと互角で、2位でのゴールとなった」とハンター-レイ。


 3位はロッシ。これで彼はポイント・リーダーに返り咲いた。


「タイヤ交換をした直後にコースの混雑している部分を走らざるを得ず、そこでのタイムロスが大きかった。それは非常にフラストレーションのたまる状況だった。結局最後では、前をいく2台にアタックするだけの余力がマシンに残っていなかった」とロッシはコメントした。


 アンドレッティは4位。その後ろの5位が佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だった。


「金曜のブレーキ、そしてステアリングのトラブルから抜け出し、レースを戦えました。マシンはまずまずの仕上がりで、上位陣とさほど差のないラップタイムを刻めていました。しかし、あと少し全体的にペースを明日は上げたいですね。そういうマシンに明日の予選を使って仕上げ、決勝レース2に臨みたい」と琢磨は話した。


 パワーは最終的に7位に。それがデトロイト・レース1におけるシボレー勢のナンバーワンだった。ホンダがインディ500のリべンジとばかりのシボレーのホームレースとなるデトロイトでトップ6を占拠したのだ。

インディカー通算42勝目を祝うスコット・ディクソン


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