堅守こそ逆転Vへの近道…巨人再浮上のカギを握る「川相塾」の凄さとは

2023年6月3日(土)10時30分 ココカラネクスト

犠打世界記録保持者でも知られる川相コーチ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 原巨人は交流戦最初のカードのロッテ戦を勝ち越し。首位とは開きがありますが、まだ6月初旬であることを考えれば、決して悲観する数字ではありません。

 スポーツ紙のデスクが言います。

「4月までがあまりに酷かったですから、それを考えれば5月は十分、持ち直したと言えるでしょう。不振に苦しんでいた坂本勇人ら主力に、調子が戻ったのが大きいです。欲をいえば交流戦前の最後となる阪神3連戦で、せめて1勝はしたかった。3タテを食らい、『やっぱり今年の岡田阪神は強い』というイメージを植え付けられたまま、交流戦に突入してしまいましたからね。ここから先はパ・リーグの5球団に頑張っていただき、少しでも虎を叩いていただく−というのがセの各球団の本音ではないでしょうか(笑)」

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 そんな中、再浮上のカギを握る男は意外にも、現役時代は守備の名手として知られた川相昌弘野手総合コーチだと、前述のデスクは言うのです。

「今季ここまで巨人の失策数は20。これはワーストとなる中日(37)の約半分で、セ・リーグで最もいい数字なのです。そしてそこに導いているのが川相コーチ。デーブさんみたいにアピールしないからあんまり報道されていませんが(笑)、試合前には野手陣とコツコツと基礎練習を繰り返し、堅守の礎を築いています」

 チーム打率や本塁打数に比べると、あまり注目されませんが、失策数の少なさは上位進出の「条件」であると、前述のデスクは強調します。

「守備陣が堅いと、投手のストレスは大幅に軽減されます。『打たせりゃいい』という心理は球数を減らし、四球も少なくなり、自ずとテンポも良くなっていく。接戦で負けるターニングポイントは守備の綻びであることがしばしばあります。そういう意味でも『川相塾』でしっかり鍛えておけば、勝負の夏以降を見据えた上で、チームにとってはいいことずくめ。特に巨人はエラーで負けるとメディアの突っ込みも厳しいですから(笑)、川相さんの登用は適材適所と言えることでしょう」

 常勝が求められ、勝ったとしても「勝ち方」に物言いがついたのが、川相コーチが現役時代のジャイアンツ。その誇りを次世代に伝えようと、試合前の猛特訓は続いています。

 派手さはないが、しっかりと勝つための仕事をする−。現役時代さながらの「職人」の奮闘にも、注目してみてはいかがでしょうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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