アクシデント多発のレースをパロウが完勝【順位結果】インディカー第7戦デトロイトGP決勝

　ベルアイル・パークから市街地に場所を移して開催されたNTTインディカー・シリーズ第7戦デトロイトGP。4日に行われた決勝レースは、ポールポジションからスタートしたアレックス・パロウ（チップ・ガナッシ）が、アクシンデント多発のレースを乗り切り、今シーズン2勝目を挙げた。

　1.65マイル、9つのターンで構成されたデトロイト市街地の特設コースでのレースは、隊列が整わずイエローコーションでスタートする。

　2周目にリスタートを迎えるも、後方でカラム・アイロット（フンコス・ホーリンガー・レーシング）がカイル・カークウッド（アンドレッティ・オートスポート）にヒットし、再びイエローコーションに。

　レース再開は7周目。ポールポジションのアレックス・パロウが抜群のスタートを切り、レースをリードしていく。

　予選上位陣がセレクトしたソフトのグリーンタイヤは厳しく、ブラックタイヤを選択した予選7番手のウィル・パワー（チーム・ペンスキー）が追い上げをみせる。パワーは22周目にはロマン・グロージャン（アンドレッティ・オートスポート）をオーバーテイクし2番手に浮上する。

　トップのパロウは29周を走行し最初のピットイン。ブラックタイヤへと変更。パワーは35周目にピットインしグリーンタイヤに変更する。

　パワーはパロウのすぐ後ろでコースに復帰するも徐々に離されてしまうが、43周目にパト・オワード（アロウ・マクラーレン）がサンティーノ・フェルッチ（AJフォイト）と接触しウォールにヒット。3回目のイエローコーションとなる。

　パロウ、パワー、スコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）、フェリックス・ローゼンクヴィスト（アロウ・マクラーレン）、アレクサンダー・ロッシ（アロウ・マクラーレン）の順でレースは49周目に再開。しかし、スティング・レイ・ロブ（デイル・コイン）がストップし、再びイエローコーションとなる。

　さらにコーション中にグラハム・レイホール（レイホール・レターマン・ラニガン）がウォールにヒット。そこにベンジャミン・ペデルセン（AJフォイト）が追突してしまう。

　リスタートを迎えた56周目。ターン3でパワーはパロウを交わしトップを奪取。レースをリードするも、65周目のターン3で今度はパロウがパワーをオーバーテイクする。

　67周目、パロウとパワーは同時にピットイン。先にピットインしていたディクソンがパワーに迫るも交わすことはできない。

　パロウは残り23周でトップに戻り、パワーとの差を広げるとレースをコントロール。しかし、プラクティス走行からアクシデント多発の新デトロイトGP。このままでは終わらず、81周目にグロージャンがウォールにヒットし5回目のイエローコーションとなる。

　残り13周でリスタートも今度はデイビッド・マルーカス（デイル・コイン）が単独クラッシュ。

　91周目にレースは再開。パワーはパロウに並びかけるも交わすことはできず、後方のディクソンと接触し3番手に。2番手にはロッシが浮上する。しかし翌周、スティング・レイ・ロブがフェルッチと接触しストップ。7度目のイエローコーションとなってしまう。

　リスタートは96周目、パワーはターン4でロッシをオーバーテイクし2番手を取り戻す。ロッシはさらにローゼンクヴィストにも交わされてしまう。

　パロウはトップを守り抜き、ポール・トゥ・ウインと最多リードラップのパーフェクトウインで今季2勝目を飾った。　

■NTTインディカー・シリーズ第7戦デトロイトGP決勝レース結果

※編集部調べ