ポルシェ・マカン。快適さと獰猛さを兼ね備えた5枚ドアのスポーツカー/市販車試乗レポート

2018年6月7日(木)18時28分 AUTOSPORT web

 ポルシェのコンパクトSUV、ポルシェ・マカンを編集部ヒラノとオートスポーツwebナビゲーター森園れんさんが試乗インプレッション。ポルシェ・マカンの乗り味はどのようなものなのか。


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【編集部ヒラノレポート】


「いつかはポルシェ」


 過去には「いつかはクラウン」という広告キャッチが有名だが、個人的にはこういった仕事を生業にするからには、いつかポルシェに乗りたい、所有したい……という夢があった。モータースポーツの歴史を知れば知るほど、やはり『ポルシェ』の名は偉大だ。ヨーロッパのスポーツカーレースに取材に行くと、ますますその気持ちが強くなってしまうのは向こうのプロモーションが巧妙なだけではあるまい。


 ただ、フリーランスのライター兼カメラマン風情ではなかなかそこまで余裕がない。厳しい夢だと思っていたが、この企画を通じてひょんなことから夢の一端が実現してしまった。スーパーGT第3戦鈴鹿の取材の際に、ポルシェ・マカンを使用させて頂くことになったのだ。


ポルシェ・マカン

ポルシェ・マカン(サイド)

ポルシェ・マカン(リヤ)

ポルシェ・マカン(フロント)

 今回試乗したマカンは、筆者が個人的に「ポルシェを買うならコレだろう」と思っていたズバリそのもの。筆者は仕事柄出張が多く、機材やスーツケースがきちんと乗り、かつ高速のクルージングが楽なクルマを求めているからだ。ふだんはCセグメントに入る別メーカーのドイツ車に乗っているが、あとちょっと大きいのも魅力的。その意味で、マカンやもう少し小ぶりなサイズのSUVは常々気になっていたのだ。


■高級SUVらしい室内空間


 というわけで、待望のマカンとご対面。メカニズムや機能についての説明は他市販車サイトに記された自動車ライター諸氏の紹介の方が詳しいはずなので、差し控えよう。今回レポートするのは率直に“感想”だけとさせていただく。


 外観は一見グラマラスな“ポルシェ・フライライン”と呼ばれるボディラインもあってか、非常に大きく感じる。ただ、都市部での通行は、よほど細い道に入らなければ、さほど困らないサイズだろう。車体の周囲にセンサーが配置されており、接触の心配もない。バックミラーには逆側のサイドミラーに着けられた車体下部の映像も出るので、これは便利だ。


運転席は程よい広さ

ポルシェ・マカンの助手席

コンパクトSUVではあるが、後部座席は意外と広め

 流行る気持ちをおさえつつコクピットへ。シュツットガルトの紋章からとられたあのエンブレムが目に入る。センターには多数のスイッチが配置されるが、押すと「カチッ」と音がする質実剛健な印象だ。また、内装のレザーはあまり滑ることもなく、ほどよい肌触り。ステアリングやシートの調整もすべて電動なのは、このクラスのクルマらしい。


 以前同じグループに属するメーカーのクルマに乗っていたこともあってか、操作はあっさり習熟できた。ポルシェだからといって難しいものは何もない。ナビゲーションシステムも操作は容易で、視認性も高い。室内も広く、ルーフのクリアランスに余裕があるため、実際にポルシェに乗っている印象は止まっている間はない。


■同乗者はみんな寝てしまった


 ただ、走り出してみると……。やはり違う。これはSUVではない。4人乗車で荷物を積んでいたこともあるかもしれないが、ステアリングのフィールはどちらかというと重め。今回のマカンはベーシックモデルで、2リッター直4ターボだが、トルク感は底から沸き上がってくるようなものを感じる。ポルシェによるマカンの説明にもあるが、これはコンパクトSUVというよりも、5枚ドアを備えるスポーツカーだ。


 都内から東名高速へ入り、ハイウェイでのフィーリングを確認する。東名のように路面のうねりが大きい道路では、やや車体の前後への揺れが収まりづらいのはちょっと気になるところ。また、路面の継ぎ目の衝撃がやや大きい。ただこれは、個人的にはドイツ車のスポーティカーには仕方の無い部分もあるのではないかと思っている。


 先述したステアリングの重さも、車線変更や大井松田〜御殿場間のワインディングではズッシリとくる。ただ、スポーツカーとして考えるならばこれが適正。逆に、国産のエコカーにあるようなフワフワとしたステアフィールはまったく好まないので逆に好印象だ。


 そして、御殿場を抜け新東名に入る。さらに、110km/h制限速度の区間へ。ちょうどその程度の車速で走り続けていたのだが、ふとまったく会話していないことに気付いた。東名ではあれやこれやと話していた同乗者たちが、全員寝入ってしまったのだ。無理もない。100km/hを越えたときの安定感は、まるで路面を滑っているかのよう。トルクフルなエンジンは、クルーズコントロールを効かせて走っていてもうるささを感じさせない。


 当然、運転している自身も全然疲れないので、気付けば岡崎サービスエリアまでノンストップで走ってしまった。ホントはもっと早めに休憩しなければいけないのだが(苦笑)。


■高次元にまとまった5枚ドアのスポーツカー


 その後は後席も体験させていただいたが、こちらも快適。同乗者たちが寝入ってしまうのも納得だった。身長173cmの筆者だが、足下のクリアランスも十分だ。シートのクッション性もいい。電動のテールゲートをはじめ、現代のSUVに必要な快適性はすべて備わっている。今回試乗したマカンにはアダプティブクルーズコントロールがない車両だったが、これがついていればさらに快適だっただろう。


 鈴鹿から東京までの往復800km近いドライブで感じたマカンの印象は、ポルシェが言うとおり『5枚ドアのスポーツカー』であり、『高次元にまとめられたグランドツアラー』だ。地続きのヨーロッパで生まれたクルマらしく、長距離を大人4人が快適に移動でき、かつすべてに余裕がある。


 もちろん、他のSUVに比べお値段が張るのは間違いない。ただその分のクオリティをしっかり感じさせてくれるのはさすがポルシェだ。


「いつかはポルシェ」


 さあ、ポルシェが、マカンが似合う余裕のある大人になるべく、仕事を頑張ろう。


【aswebナビゲーター森園れんレポート】


ポルシェのコンパクトSUV、ポルシェ・マカン

 みなさんこんにちは! 4代目オートスポーツwebナビゲーターの森園れんです!


 なんとー!! 試乗企画、2回目にして今回はポルシェの試乗をさせて頂きましたヽ(*´∀`)ノ


 男らしくてかっこいい外観に高級感のある内装!! 誰もが憧れるポルシェ☆ かっこいいだけじゃなく、機能もバツグンでした!!


ワイパー下にはテールゲート開閉用のボタンが

トランクケースはスーツケース4つがちょうど収まる広さ

 こういう大きい車だと駐車が心配ですよね? そんな方にありがたいとっても見やすいバックモニター!!!


 私も駐車がまだまだ下手くそなのですが、綺麗に見やすくモニターに映してくれるので、安心して駐車することが出来ました( *^艸^) シートの座り心地も高級感があってとてもしっかりとしたシートで体を包んでくれます!


森園れんさんは鈴鹿サーキット内を走行

 今回の試乗で1番私が気に入ったのが発進時の“なめらかさ”です!!


 優しく、自然に加速してくれるので友達や小さい子を乗せてても安心して発進することが出来ます( ´ ▽ ` ) ただ、ハンドルがガシッとしっかりしてるので、か弱い女性が都内を運転するには少し大変かも!?


 次回の試乗企画はどんなクルマなのか。みなさん楽しみにしててくださいねヽ(*^^*)ノ


 森園れんでした^_-☆


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