中村敬斗、フランクフルト移籍消滅か。ベルギー紙「2クラブからオファー」

2023年6月7日(水)19時40分 FOOTBALL TRIBE

中村敬斗 写真:Getty Images

 かつてガンバ大阪でプレーしていた日本代表FW中村敬斗は、オーストリア1部LASKリンツからステップアップ移籍の可能性が報じられている。今月にはオランダ1部優勝クラブであるフェイエノールトからの関心も取りざたされているが、6日になってベルギーで元セレッソ大阪所属MF坂元達裕とチームメイトになる可能性が浮上。一方で、ブンデスリーガ(ドイツ1部)アイントラハト・フランクフルトは中村の獲得に動いていないようだ。


 中村は2021年8月にG大阪からリンツへ完全移籍。2021/22シーズン途中から出場機会を確保すると、昨年8月にリンツとの契約を2025年6月まで延長。2022/23シーズンはオーストリア1部リーグで31試合に出場して14ゴール7アシストをマーク。攻撃陣の主力選手としてチームをけん引したほか、今年3月には日本代表デビューを果たしている。


 これまでMF三笘薫所属ブライトンやMF久保建英擁するレアル・ソシエダ、リバプールなど複数クラブからの関心が伝えられていた中村。今年5月はじめには英メディア『スカイスポーツ』オーストリア版が「フランクフルトがすでに中村の獲得を決めている」と報道。移籍金500万ユーロ(約7億5000万円)での獲得が濃厚とみられていたが、今月に入って「フェイエノールトの獲得候補に入った」と報じられている。


 そんな中、ベルギー紙『ヘット・ラーツテ・ニウス』は6日に「フェイエノールトとともに、ベルギー1部KRCヘンクが中村の獲得オファーを準備。ヘンクは1年前からこの日本人選手を注視していた」とリポート。


 「PSVアイントホーフェンとフランクフルトも中村に興味を示していると言われていたが、今のところ具体的に動いているのはフェイエノールトとヘンクのみだ」と、フランクフルト移籍の可能性が低いこともあわせて伝えている。


 日本代表FW伊東純也の古巣であるヘンクは、今季のベルギー1部リーグを2位で終了。上位4クラブによりプレーオフを2勝2分2敗で終え、ロイヤル・アントワープから勝ち点1差の2位とタイトルを逃している。


 またヘンクは中村のみならず、KVオーステンデ所属の坂元にも関心。坂元は昨年1月にC大阪からオーステンデへレンタル移籍すると、早速レギュラーに定着。2021/22シーズン終了後に完全移籍へ移行するとともに、オーステンデと新たに3年契約を結んでいた。そして今季もリーグ戦34試合中29試合の先発出場で6アシストと、攻撃陣の主力選手として活躍。しかしオーステンデは7勝6分21敗で16位と、1部残留圏内の15位オイペンに勝ち点1差及ばず2部降格となった。

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