ミラン、マルディーニTDの退任を発表…2018年に古巣に復帰し“名門再建”に尽力

2023年6月7日(水)9時38分 サッカーキング

ミランがマルディーニTDの退任を発表 [写真]=Getty Images

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 ミランは6日、テクニカル・ディレクター(TD)を務めていたパオロ・マルディーニ氏が5日付けで退任したことを発表した。

 クラブは声明にて「チャンピオンズリーグへの復帰と、2021−22シーズンのスクデット獲得に貢献した彼の長年の職務に感謝しています」と発表。なお、現時点で後任は決まっておらず、今後はステファノ・ピオリ監督と密接に連携するチームがTDの職務を担い、最終的にはジョルジオ・フルラーニCEO(最高経営責任者)に報告される予定だという。

 現役時代、左サイドバック(SB)やセンターバック(CB)を主戦場にミランで公式戦通算901試合に出場し、クラブの黄金期を支えたマルディーニ氏は、2018年に幹部として古巣に復帰。翌年にTDに就任すると、以降は補強や選手との契約など、スカッド強化における重要な役割を担い、“名門再建”に尽力した。2010年代は低迷が続いていたミランだが、2021−22シーズンには11年ぶりにセリエAを制覇。今シーズンはリーグ連覇こそ逃したものの、チャンピオンズリーグ(CL)で久々のベスト4進出を果たした。

『ガゼッタ・デロ・スポルト』や『スカイスポーツ』など複数のイタリアメディアは、マルディーニ氏が現地時間5日にクラブのオーナーを務めるジェリー・カルディナーレ氏との会談に臨み、その場で解任を言い渡されたと報じている。マルディーニ氏とカルディナーレ氏は、かねてから補強方針や将来的なビジョンの違いなどを巡り確執が噂されていた。また、7日の『ガゼッタ・デロ・スポルト』によると、マルディーニ氏の右腕的存在であるリッキー・マッサーラ氏についても、近日中に退任が発表される見込みだという。
 
 なお、今回の人事がミランの今夏の補強戦略に影響を及ぼす可能性があると指摘する声も挙がっている。移籍市場に精通するジャーナリストのジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によると、マルディーニ氏とマッサーラ氏が進行してきたプロジェクトは、今回のクラブの決定に伴い一旦中断される見込みだという。今夏の加入が決定的と見られていた日本代表MF鎌田大地(フランクフルトを退団)らの去就に影響が及ぶ可能性も否定はできないようだ。

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