BTCC:名門Mスポーツが2022年からのシリーズ共通エンジンサプライヤーに就任

2020年6月8日(月)12時46分 AUTOSPORT web

 BTCCイギリス・ツーリングカー選手権を運営するTOCAは、2022年から予定する共通エンジン供給サプライヤーにM-Sportを選出したと発表。現在のSwindon Powertain(スウィンドン・パワートレイン)社を引き継ぎ、新スペックエンジンの製造・供給を担当する。


 フォードとのWRC世界ラリー選手権活動や、ベントレーとのGT活動で車両設計・製作(コンチネンタルGT3)を担当してきたM-Sportは、TOCAが実施していたシリーズ共通エンジン供給権入札プロセスで、既存チームからの得票を集め、新たに5年間のサプライヤー・ディールを獲得した。


 入札受付時には合計7社が応募し、TOCAの審査により最終的に4社まで絞り込まれたサプライヤー候補は、その後のプレゼンテーションで参戦チーム側から質疑応答の機会も設けられた。


 その4社のリストから過半数の支持を集めたM-Sportが最終的な供給権を獲得し、今後の12カ月にわたって新型TOCA共通エンジンの開発を進めることが決定。また、2022年の本格導入がアナウンスされている新しいハイブリッドシステムの統合に関しても、彼らとは旧知の間柄であるCosworth Electronics(コスワース・エレクトロニクス)社との協業で、2021年から段階的にテストプログラムが開始されることになる。


 一方、スウィンドン・レース・エンジンズ製の現行TOCA共通エンジンは、2020年現在でシリーズ参戦車両の半数以上が搭載しており、2021年終了まで供給が継続される。


「こうしてM-SportをBTCCファミリーに迎え入れ、入札プロセスが成功裏に終了したことを心からうれしく思う」と語るのは、TOCAの最高経営責任者を務めるアラン・ゴウ。

WRCでのファクトリー活動を担ったフォードや、GTでのベントレーなど多岐に渡る活動を展開してきたM-Sport


「まずはM-Sportが支持を集めたことを祝福したいと思うが、2022年からのTOCA共通エンジン供給権獲得の機会は、当然のことながら非常に高い注目度と入札者からの大いなる関心を集めた」と同氏。


「その経緯を経て、高いプロフェッショナリズムと専門知識を有するM-Sportが選出されたことは、今回の競争入札がいかに競争力のある包括的なプロセスの上で実施されていたかの証明になるだろう」


「また、BTCCエンジン規則の成功に不可欠な役割を果たしてきた、スウィンドン・パワートレイン社にも心からの敬意と感謝の意を表したいと思う。残りの2シーズン、引き続き彼らとの緊密な連携を楽しみにしている」


 組織の成功に辣腕を奮ってきた現M-Sportマネージングディレクターのマルコム・ウィルソンも「絶えず変化と成長を続けるポートフォリオの中で、新しいBTCCエンジンのディールを追加できることにワクワクしている」と喜びを述べた。


「新たに、2022年からのTOCA BTCC共通エンジンサプライヤーに選出されたことを心から光栄に思っている」と続けたウィルソン。


「BTCCはイギリスのモータースポーツシーンを代表する人気シリーズであり、この国の権威と象徴とも言うべき重要な一部でもある。このエキサイティングな新プロジェクトで、TOCAや関連チームと協力できることを本当に楽しみにしている」


「個人的にも、M-Sportは国内で最も優れたエンジニアリングの専門知識を備えていると固く信じている。そして(落成したばかりのR&D施設である)我々M-Sportの評価センター(M-Sport Evaluation Centre)の能力も、この開発作業を通じてさらに向上していくと期待している」

数百万ポンドを投資した新拠点M-Sport Evaluation Centreはこの10月にも稼働を開始する予定だ




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