DTM公式テストがニュルブルクリンクでスタート。エングのBMWが初日トップタイム

2020年6月9日(火)15時7分 AUTOSPORT web

 6月8日から、ニュルブルクリンクでDTMドイツ・ツーリングカー選手権の公式テストがスタートした。BMW M4 DTMが4台、アウディRS5 DTMが5台と合計9台が参加し、午前、午後のセッションを走行。1日目はフィリップ・エング(BMW M4 DTM)が1分19秒204でトップタイムをマークした。


 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年はカレンダーが二転三転。さらに開幕前にアウディの2020年限りでの活動終了が発表されるなど、激震が走っているDTM。そんななか、6月8日からニュルブルクリンクで、9台が参加して開幕に向けた公式テストがスタートした。


 参加したのは、BMW勢がエング、シェルドン・ファン・デル・リンデ、マルコ・ウィットマン、そしてプライベーターとして参戦するロバート・クビカがステアリングを握った。アウディ勢はロビン・フラインス、フェルディナンド・ハプスブルク、マイク・ロッケンフェラー、レネ・ラスト、ファビオ・シェーラーという5人だ。


 午前、午後の2セッションが行われるなか、エングは午前に1分19秒204とトップタイムをマーク、フラインスのアウディが2番手。ハプスブルクが3番手につけた。午後はロッケンフェラーが1分19秒836をマークしトップに。エング、ハプスブルクが3番手につけた。1日目はエングの1分19秒204が総合トップタイムとなった。


「まず第一に、僕たちがここで公式テストを行うことを保証するために、さまざまな安全のためのコンセプトを準備してくれた人たちに大きな賛辞を送りたいね。ガレージに戻り、燃料のにおいを嗅ぐことができたのは素晴らしいことだよ。それに今日は、僕たちはいい一日を過ごすことができたね」とエング。


 また今回のテストでは、今季からDTMに導入された新たな機構も試された。高速でのスピンやアクシデントの際に、車両が空中に浮かぶ『ハイ・ヨー・リフトオフ』ことを避けるための『HYLOデバイス』と呼ばれる、リヤウイングステーの表面面積を拡大するデバイスがトライされた。


 さらに、リヤフェンダー後端下部の箱状の空力パーツで、通称“シューボックス”と呼ばれる部分が、今季からカーボン素材ではなく、天然ファイバーで製作された。これはコンポーネントの剛性を高め、損傷した際に路面にパーツが飛散することを避けること、製造の際の二酸化炭素排出量を減らす目的があるとしている。


 このDTM公式テストは6月11日まで行われる。

マルコ・ウィットマンがドライブするティモ・グロック車のBMW M4 DTM。リヤウイングステーに『HYLOデバイス』が装着される。
天然ファイバーで製作された通称“シューボックス”
ロバート・クビカがステアリングを握るBMW M4 DTM
マイク・ロッケンフェラーのアウディRS5 DTM


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