防御率5点台、不安定な山崎康晃の状態は「上がってくる」と球界OBが見解「開き直ってる感じがした」

2023年6月9日(金)16時49分 ココカラネクスト

思うようなピッチングを出来ていない山崎。ここから調子を上げてくるのか(C)CoCoKARAnext

 DeNAは6月8日のソフトバンク戦に勝利して連敗を3で止めた。この試合は中盤までに6点を取り、チーム勝ち頭の東克樹がゲームを作る理想的な展開。ただ、徐々にソフトバンクに追い上げられ、2点差の9回に登板した山崎康晃はヒットや四球などでピンチを招き、栗原陵矢にタイムリーを許してとうとう1点差。その後もノーアウト二、三塁という絶体絶命の状況を迎えたが、なんとか後続を抑えてリードを守った。

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 山崎は現在防御率5.21と安定感を欠いており、ピンチを招く場面が少なくない。実際、投球回数あたりの与四球・被安打の合計を示す“WHIP”は1.53。他球団のクローザーは、マルティネス(0.68)、田口麗斗(1.17)、大勢(1.25)、岩崎優(0.74)という数字。加えて、山崎は得点圏での被打率も.455と、ピンチで2回に1回は打たれている。

 2020年に山崎は状態が上がらないため、抑えを外れて中継ぎに回ったが、今シーズンも配置転換される可能性は低くない。昨シーズンは防御率1.33と無双した守護神を野球解説者はどのように見ているのか。現役時代に大洋(現DeNA)で活躍した高木豊氏は、自身のYouTubeチャンネルで山崎の状態に触れた。

 高木氏はDeNAとソフトバンクの3連戦を振り返る中で、「山崎康晃がちょっと状態は悪いよね」とコメント。ただ、「状態悪いけど谷川原をセカンドゴロ、野村を三振にとった時は全力の力で目いっぱい行ってたよ」とアウトをとった時の球の良さを評価する。

 その要因として、「開き直ってる感じがした。常にそういう状態で(マウンドに)上がれると、康晃はこれから(状態が)上がってくるかな」「気持ちが引いてしまうと打たれる。(8日の試合は)全力で投げてるし、声もめちゃめちゃ出てた」とメンタル面の切り替えを挙げる。そして、「不安定だったけど何かを掴んでくれたのかなっていう、そういう抑えだった」と話した。8日のピッチングがターニングポイントとなり、今後は昨年通りのピッチングに変わってくるだろうと期待した。

 8日の登板をキッカケに山崎がどのような進化を見せるのか、次の登板を楽しみにしたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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