2022/23王者は浦和!WEリーグをより楽しむ3つのポイント

2023年6月9日(金)12時0分 FOOTBALL TRIBE

WEリーグ初優勝を決めた三菱重工浦和レッズレディース 写真:©WE LEAGUE

誕生から2シーズン目を迎えたWEリーグ(日本女子プロサッカーリーグ)は、6月10日に開催される第22節を最後に2022/23シーズンの幕を閉じる。6月3〜4日に行われた第21節の試合では、初優勝をかけた三菱重工浦和レッズレディースと、上位を狙う大宮アルディージャVENTUSとの重要な一戦が行われた。


試合開始24分、ボールをフワリと浮かせ難易度の高い先制ゴールを決めた浦和のMF猶本光。そのゴールがチーム全体を牽引したかのように、45分にFW島田芽依がゴール前シュート。続いて60分にはFW清家貴子がロングシュートを決め、前半の内に見事3得点をあげた。後半でもぶっちぎりの清家が見事なドリブルで相手GKをすり抜けシュート。結果4-0と大宮に大差をつけ貫禄の強さで浦和が勝利した。


この時点で勝ち点49となった浦和は、最終節を残した状態でリーグ初優勝を確定させた。リーグを制した選手達は王者の燃え上がる気迫をまとい、美しいガラスのトロフィーを天に掲げ歓喜の笑顔で喜びを分かち合った。
WEリーグの面白さは、試合や優勝までの軌跡だけではない。スタジアムでのイベントや、選手自らも企画に加わる「WE ACTION DAY(理念推進日)」など、ネット視聴では味わえない体験型イベントも多く、見逃せない魅力が溢れている。来2023/24シーズンもっと多くの人に知ってもらえるよう、ここではWEリーグをより楽しむための3つのポイントを紹介しよう。




三菱重工浦和レッズレディースのサポーター 写真:©WE LEAGUE

ポイント1:お気に入りの選手やクラブを見つけよう!


言うまでもなく王道の楽しみ方だが、やはり応援したい選手やクラブがあればシーズン全体を通してリーグをより楽しめるのは間違いない。例えば地元にクラブが存在する場合、応援するきっかけは生まれやすいだろう。実際、スタジアムにいるファンに興味を持ったきっかけを訊ねたところ「地元にクラブがあったから」と答える人がほとんどだった。


では、日本全国に同リーグ所属クラブがどれくらい存在するかご存知だろうか?2022/23シーズンでは、宮城1クラブ(マイナビ仙台レディース)、埼玉3クラブ(三菱重工浦和レッズレディース、大宮アルディージャVENTUS、ちふれASエルフェン埼玉)、千葉1クラブ(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)、東京1クラブ(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)、神奈川1クラブ(ノジマステラ神奈川相模原)、長野1クラブ(AC長野パルセイロ・レディース)、新潟1クラブ(アルビレックス新潟レディース)、兵庫1クラブ(INAC神戸レオネッサ)、広島1クラブ(サンフレッチェ広島レジーナ)と、9つの地域に全11クラブが存在している。


2023/24シーズンからは、大阪のセレッソ大阪ヤンマーレディースが新たに加わり、全12クラブとなる予定だ。もし地元にクラブがない場合は、気になる選手を見つけてみよう。WEリーグの公式ホームページやYouTubeチャンネルは、試合のハイライトやインタビューだけにとどまらず選手1人1人に着目したユニークな視点の動画も多く発信しており、時間を忘れてつい何度も再生してしまう。見ているうちに、美しいプレーや気になる選手にきっと出会えるはずだ。




WEリーグ旗 写真:©WE LEAGUE

ポイント2:WE ACTION DAYは要チェック!


WEリーグは、試合以外にも選手発案イベントに参加できるのが醍醐味のひとつ!開幕年からこれまで11クラブで戦ってきた同リーグは、シーズン期間中の各節試合のないチームが発生する。そこで、その日を「WE ACTION DAY」に設定し、同リーグの理念である「多様性社会の実現を目標にした活動」を選手主体で企画・考案しイベントを開催している。


今シーズンは全22回の活動が行われ、男女平等、ジェンダー、環境、ダイバーシティー、貧困など複数のテーマに基づき、選手がアイデアを持ち寄り構築していった。例えば、子どもたちを対象としたサッカー教室で選手が直接指導したり、トイレのマークに着目したジェンダー平等の座談会を開催したり、途上国のサッカーチームと国を越えて交流会を行いユニフォームを寄付するなど、その内容は多岐に渡る。これらの中には一般公募で参加可能な活動もあり、今まで参加したファンを含め学生や子どもたちにとって、選手と直に交流し意見交換を行える貴重な時間となっている。


来シーズンから12クラブとなり、これまで自動的に発生していた「試合のない日」が消滅するため、「WE ACTION DAY」がどのように設定されるのかも気になるところ。開幕後のスケジュールをチェックし、社会の未来とつながる「WE ACTION DAY」に参加してみてはどうだろう?


三菱重工浦和レッズレディース MF猶本光 写真:©WE LEAGUE

ポイント3:スタジアムに行こう!


インターネットを介してどこからでもサッカーを楽しむことが可能となった近年。スタジアムの存在意義が問われる時代となってしまった。しかし、WEリーグの楽しさは「スタジアムに有り」と言っても過言ではない。


試合開始までの時間、実に様々なイベントが会場で開催されている。例えば、選手自らスタジアムの出入口でグッズやフードの販売サポートを行う「ファングリーティング」、子ども向けのサッカー体験教室開催やトークショーなど、選手と間近で触れ合えるイベントが盛りだくさん!各クラブが工夫し開催日ごとに内容を変えているので、行くたびに新しい発見があり面白い。


そして、スタジアムの良さといえばやはり「大迫力のプレーを目の当たりにできること」に尽きるだろう。女子サッカーに対して、パワフルさや技術不足などを指摘する声も少なからず存在する。しかし、それを払拭し魅力に気付かせてくれるのが「スタジアム観戦」だ。


実際のプレーの力強さやスピードは画面ごしでは伝わりにくいため、WEリーグに興味を持った人は騙されたと思って是非一度スタジアムで観戦して欲しい。今のところチケット料金もJリーグに比べてお手頃なので、気軽にスタジアムへ出掛けそれぞれの楽しみ方を見つけよう!




2011FIFA女子ワールドカップドイツ大会(日本代表優勝時) 写真:Getty Images

FIFA女子W杯、2度目の優勝なるか!


徐々に盛り上がりを見せている日本唯一の女子サッカープロリーグ「WEリーグ」。国内でも数々のメディアに取り上げられ、近年では情報発信の主流となっているSNS(YouTube、ツイッター、インスタグラム)を通じて、ファンの層や数も広がりつつある。


また、7月20日に開幕する2023FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド大会の結果によっては、日本の女子サッカーが世界中から再注目されることも多いに期待される。シーズンが終わっても、まだまだ目が離せない!

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