世界王者を輩出した日本のボクシングジムランキング

6月9日(火)6時0分 SPAIA

村田諒太Ⓒゲッティイメージズ

Ⓒゲッティイメージズ

具志堅用高氏のジムが7月末に閉鎖

日本プロボクシング史上最多の世界王座13度防衛を誇る具志堅用高氏が6月6日、自身が会長を務める白井・具志堅スポーツジムを7月いっぱいで閉鎖すると発表した。ジムのホームページで「気力・体力ともにこれまでのように情熱を持って選手の指導にあたるには難しい年齢になったこともあり、ここが潮時と決断致しました」と理由を説明している。
同ジムは1995年、具志堅氏が故・白井義男氏とともに開設。比嘉大吾を世界フライ級王者に育てるなど実績を残していた。ボクシング界では、2017年にヨネクラジムが閉鎖し、2019年12月には協栄ジムが休会するなど、名門ジムの寂しいニュースが続いている。


では、これまで誕生した日本のジム所属の世界チャンピオンが多いのは、どのジムだろうか。プロモート契約のみの外国人選手を除き、日本で活動実績のある男子世界チャンピオンの輩出数をランキングにしてみた。

男子世界王者を輩出した日本のボクシングジムランキング

1位は13人の協栄、2位は11人の帝拳

1位は13人の世界チャンピオンを輩出した協栄ジム。白井義男、ファイティング原田に続いて日本で3人目の世界王者となった海老原博幸を始め、海外で世界タイトルを奪取して「シンデレラボーイ」と呼ばれた西城正三、13度防衛の具志堅用高、ワンパンチKOでベルトを強奪した上原康恒、引退後はタレントとしても活躍した渡嘉敷勝男、アイドル級の人気を誇った鬼塚勝也、旧ソ連から来日して世界フライ級王座を9度防衛した勇利アルバチャコフ、勇利とともに来日してライト級王座を6度防衛したオルズベック・ナザロフら多士済々だ。
他にも佐藤修、亀田興毅、坂田健史、佐藤洋太、亀田和毅が名を連ねており計13人は国内最多。2019年に休会後は会長が交代し、「協栄新宿ボクシングジム」として多くの選手らはそのまま移籍して活動している。
2位は11人の名門・帝拳。5度目の防衛に成功後に交通事故死した「永遠のチャンピオン」大場政夫、1ラウンドKOで王座奪取した浜田剛史、ベネズエラから来日して3階級制覇したホルヘ・リナレス、ボクシングの本場・米国でも高く評価された西岡利晃、アマチュアエリートからプロ転向して2階級制覇した粟生隆寛、バンタム級王座を12度防衛した山中慎介ら、そうそうたる面々だ。
他にも下田昭文、五十嵐俊幸、三浦隆司、木村悠らを輩出し、現役の世界ミドル級王座に君臨する村田諒太もいる。本田明彦代表は世界的なプロモーターとしても活躍しており、名実ともに日本ボクシング界を引っ張ってきた存在だ。

3位は「チャンピオンメーカー」ヨネクラ

3位はヨネクラジム。現役時代はフライ級、バンタム級の世界ランカーだった米倉健司会長が1963年に設立し、5人の世界チャンピオンを育て上げた。
2階級制覇の柴田国明、日本人で初めてライト級を制したガッツ石松、駒大からプロ転向してライトフライ級王座に就いた中島成雄、「150年に1人の天才」大橋秀行、華麗なディフェンスで「アンタッチャブル」と呼ばれた川島郭志と、実力派が揃う。他にも多くの東洋太平洋王者や日本王者を輩出して「チャンピオンメーカー」と呼ばれたが、米倉会長の高齢などを理由に2017年に閉鎖された。
4位には4ジムが並んだ。角海老宝石ジムはサウスポーの強打者・小林光二、タイから来日してミニマム級王座に登り詰めたイーグル京和(イーグル・デン・ジュンラパン)、ライト級を制した小堀佑介、2016年大晦日に世界王座に就いた小國以載の4人を輩出している。
横浜光ジムは2階級制覇の人気ボクサー・畑山隆則、ミニマム級王座を7度防衛した新井田豊、スーパーバンタム級を制した李冽理、アメリカで王座奪取し、伴流ジムから移籍した伊藤雅雪の4人となっている。
ワタナベジムは強打でスーパーフェザー級王座を11度防衛した内山高志、粘り強さで2度王座に就いた河野公平、WBAとIBF王座を統一した田口良一、現WBAライトフライ級スーパー王者・京口紘人の4人を輩出している。
4位タイに並ぶのが、飛ぶ鳥を落とす勢いの大橋ジム。現役時代はヨネクラジムで世界ミニマム級のベルトを巻いた大橋秀行会長が設立し、初めての世界チャンピオンとなった川嶋勝重、3階級制覇の「激闘王」八重樫東、世界のパウンドフォーパウンドに名を連ねる井上尚弥、その弟・井上拓真の4人だ。日本が世界に誇る井上尚弥が所属しており、最も活気のあるジムのひとつと言えるだろう。

8位タイに三迫、国際、大阪帝拳など6ジム並ぶ

8位タイには6ジムが並んだ。輪島功一、三原正の重量級王者2人とライトフライ級の友利正を輩出した名門・三迫ジム。
「KO仕掛人」と呼ばれたロイヤル小林や技巧派・レパード玉熊とセレス小林の3人を輩出した国際ジム。
帝拳グループの大阪帝拳からは、関西のジムで初の世界王者となった渡辺二郎、「エンドレスファイター」六車卓也、カリスマ的人気を誇った辰吉丈一郎の3人がベルトを巻いた。
現役時代の赤井英和も在籍していたグリーンツダからは、名トレーナー、エディ・タウンゼント最後の教え子・井岡弘樹、華麗な技巧でライトフライ級を制した山口圭司、後に移籍して4団体のベルトを巻いた高山勝成が世界王者となった。
神戸市にある真正ジムは、千里馬神戸ジムで長谷川穂積のトレーナーを務めていた山下正人会長が独立して開設。長谷川以外にも久保隼と山中竜也の世界チャンピオンを育てた。
亀田ジムはトラブルで協栄ジムから契約解除された亀田3兄弟の受け皿として設立され、興毅、大毅、和毅が世界王者となった。
コロナ渦でジムが経営難に陥っているという話も伝えられているが、世界チャンピオンの存在は若者に夢を与え、多くのボクサーの目標となる。これからも一人でも多く、チャンピオンが誕生することを祈るばかりだ。

SPAIA

「ジム」をもっと詳しく

「ジム」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ