エクレストン、ウイリアムズの売却先探しを手助け「歴史あるF1チームを失うわけにはいかない」

2020年6月10日(水)11時50分 AUTOSPORT web

 元F1最高権威者のバーニー・エクレストンは、ウイリアムズチームが消滅するようなことがあればF1にとって「大きな損失である」と考え、ウイリアムズ家がチームの買い手を探すための手助けをしている。


 F1において、フェラーリとマクラーレンに次いで3番目に成功したチームであるウイリアムズだが、この数年は低迷する一方であり、かつての栄光の時代を知る長年のファンにとって悲しい状況となっている。


 先週、ウイリアムズ・グランプリ・ホールディングスは2019年会計年度において、1300万ポンド(約18億600万円)の損失を出したことを報告している。


 現在の危機がF1に与えている影響により、2020年の収入は大幅に落ち込むものと予想されている。グループの財政状況がさらに悪化するとの見通しから、株主たちはフランク・ウイリアムズが創設したチームを市場に売りに出すという決断を下した。

ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)

 89歳のエクレストンは、ウイリアムズの買い手を探す手伝いを買って出たという。
「ウイリアムズが消滅するとすれば、大きな損失だ。100パーセント、それは間違いない。私は関与する可能性のある人々を探しているところだ」とエクレストンは『AFP』に語った。


 エクレストンはF1を今日あるような10億ドル規模のスポーツとエンターテインメントビジネスに作り上げた人物だが、現在の経済状況で投資家を見つけるのは難しいと述べている。


 ウイリアムズ卿とは50年以上にわたって親交のあるエクレストンは「チームを所有するというのは、非常に高くつく趣味だ」と話す。


「これがウイリアムズチームの終わりではないことを願っている。ひとつの時代の終わりとなるかもしれないが、誰か適切なチーム経営ができる人物が見つかることを期待している。このようなチームを失うのは大きな損失だ」


「考えられないことだ。老フランクが懸命に取り組み、競争力向上を成し遂げた。なのに今、このような形で消滅するのを目にしたくはない。彼らは歴史あるチームなのだ」


「残念ながら、現在の経営陣にはフランクと同じステータスはない。彼なら状況を切り抜けられたかもしれないのだが」


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