好調の新型コルベットZ06 GT3.R、ル・マンにも自信「非常に速いので、優勝を狙える」
2024年6月11日(火)6時5分 AUTOSPORT web
コルベットのファクトリードライバー、チャーリー・イーストウッドは、これまでのWEC世界耐久選手権のシーズン中に予想以上に進歩を遂げてきたことから、TFスポーツがル・マン24時間レースのLMGT3クラスで成功するチャンスに自信があると語った。
WECにフルシーズン参戦するTFは、LMGTEアマクラスの廃止に伴い、2台のシボレー・コルベットZ06 GT3.Rで、2024年に新設されたLMGT3クラスに参戦している。
この英国チームの82号車は、第4戦ル・マンを前にした6月9日のテストデーで速さを見せ、小泉洋史、ダニエル・ジュンカデラとともにマシンをシェアするルーキーのセバスチャン・バウドが3分59秒883のベストラップを記録し、0.037秒差でクラストップとなった。
ルイ・アンドラーデは、イーストウッドとトム・ファン・ロンパイとともに81号車コルベットを運転し、トップからわずか0.5秒おくれの10番手タイムを記録している。
これまでアストンマーティンのマシンを走らせていたTFで、ル・マンに5回連続で出場することを見据えているイーストウッドは、チームのZ06 GT3.Rに対する理解が深まり、81号車のクルーが経験を積んでいることで、チームは好調だと信じている。
「レースごとに予想以上の飛躍を遂げていることは、素晴らしい」とイーストウッドはSportscar365に語った。
「ル・マンに向けて何をすべきか、僕らは多くのことを学んできたし、(第3戦)スパでも多くのことを学んだ」
「このブランドはル・マンで大成功を収めており、TFと並んで常にロケットのような力を持っているので、紙の上では良いパッケージだ」
「ルイとトムはどちらもこのレースに出場しているし、LMGT3にはその経験がないドライバーがたくさんいる。この場所を過小評価してはいけない。今年は僕にとって5年目だが、1年目から2年目は大きな進歩だった。2年目から3年目も同様で、3年目に優勝したんだ」
「最初の年に失敗したい人は誰もいないけど、このコースの場合、うまく走れなければ文字どおり1周あたり数秒のロスになる。紙の上では、(経験のある)僕らは強いように見えるね」
81号車コルベットは、WECシーズンの最初の3レースのうち2レースを完走できなかった。第1戦カタールでは早い段階でのギヤシフトの問題のあとに電気ハーネスの損傷が見つかりリタイアし、その後、スパではギヤボックスのさらなる問題でフィニッシュできずにレースを終えている。
しかしイーストウッドは、コルベットが今年初めのデビュー以来、信頼性の面で進めてきたステップに勇気づけられていると語り、その中にはFIA GT3規則で許可されている『エラッタ』修正の実装も含まれている。
「確かに、これは真新しい車なので、現時点ではかなり迅速に欠陥を見つけている」とアイルランド人ドライバーは語った。
「しかし、IMSAに2台のGTD Proカーがあり、GTDにも追加車両があり、GTワールドチャレンジ・アメリカにも参戦しているので、信頼性を高めるために何が必要かを知るために使用できるクルマがどんどん増えている状況だ」
「82号車はシーズンを通して故障していない。81号車ではいくつかの小さな問題があったが、それらはすべて同じ問題から生じたものなので、今後はその問題が起こらないことを願っている」
イーストウッドは、シボレーがル・マンで10回目のクラス優勝、そして5番目の異なるモデルでの優勝を目指す中、コルベット・レーシングの素晴らしい伝統を継続するというプレッシャーがあることを認めている。
「プレスリリースが送られてきて、僕は『おお、すごい!』と思った。彼らがどの世代のクルマでも勝利を収めてきたのは、非常に印象的だ」とイーストウッド。
「GTEプロでは、常に黄色の車が追いかけられることが皆が分かっていた。Z06は非常に速いので、そこにたどり着くことができれば、優勝を狙えるだろう」
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