WEC:GTEクラスのル・マン本戦用BoP発表。ポルシェを除く5車種に変更あり

6月13日(水)12時3分 AUTOSPORT web

 FIA国際自動車連盟とACOフランス西部自動車クラブは6月13日から走行がスタートする『第86回ル・マン24時間レース』に先駆け、LM-GTEプロクラスと同アマクラスに適用される最新BoP(バランス・オブ・パフォーマンス)を発表した。


 フェラーリ、ポルシェ、フォード、アストンマーチン、BMWが参戦するWEC世界耐久選手権のLM-GTEプロクラス。2018年のル・マンではこれにシボレー加わり、6メーカー合計17台というクラス史上過去最大規模の争いが繰り広げられる。


 そんなLM-GTEプロクラスでは形式や排気量の異なるエンジンや、その搭載位置、マシンのエアロパッケージの違いから生じる各車種の性能を揃えるため、日本のスーパーGT300クラスや欧州で人気のブランパンGTシリーズなどでも取り入れられているBoPが採用されている。


 今回発表された最新版は、6月3日に実施されたル・マンテストデーでの走行データを基に、5月19日発行のテストデー用のBoPから再調整が行われたものだ。


 ターボエンジンを使用するアストンマーチン、BMW、フェラーリ、フォードはそれぞれ最大過給圧の数値が更新され、この中でもっとも大きな変更を受けているのは新型モデルとなったアストンマーチン・バンテージAMRだ。


 アストンマーチンは先のテストでクラストップとなったポルシェ911 RSRから約5秒遅れとなっており、性能調整の更新を求めていた。今回の調整ではエンジン回転数のほぼ全域に渡って0.004バールの上乗せが許可されている。


 また、アストンマーチンと同様にプラス方向の調整が加わったBMW M8 GTEとフェラーリ488 GTEは、規定のエンジン回転数あたり0.001バールのブーストアップを受けた。

新型アストンマーチン・バンテージAMRで連覇を狙うアストンマーチン・レーシング
新型アストンマーチン・バンテージAMRで連覇を狙うアストンマーチン・レーシング
ル・マンに復帰するBMWは新車M8 GTEをWECの2018/19年シーズンに投入している
ル・マンに復帰するBMWは新車M8 GTEをWECの2018/19年シーズンに投入している


 一方、テストでクラス3〜6番手を占めたフォードGTにはブーストレベルを0.001バール下げる調整がなされたが、同時に1280kgだった最低重量が13kg軽くなっている。このほかの重量調整はBMWとコルベットC7.Rに適用され、M8 GTEはテスト時から13kg増の1281kgに。コルベットは10kgの加算で1254kgとなった。


 全車が14周をラップできるように設定されている燃料搭載量はBMWがマイナス4L、フォードもマイナス2Lとなるなかで、アストンマーチンはプラス4Lの調整を受けている。なお、テストデーをワン・ツーで終えたポルシェ911 RSRはすべての項目で数値に変更がなかった。


 LM-GTEアマクラスのBoPはテストデー用からほぼ変わらず。アストンマーチン・バンテージの燃料搭載量が2L増の102Lとなったのが唯一の変更点だ。


 最新版BoPにより接戦具合がより増すことが予想されるLM-GTEプロクラス。実際の戦闘力は13日16時(日本時間23時)から始まるフリープラクティス、そして同日22時(日本時間14日5時)から行われる公式予選1回目で明らかになるだろう。

2016年以来の優勝を目指すフォード・チップ・ガナッシ勢のフォードGT
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4台体制で2018年のル・マンに臨むポルシェGTチーム
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