バウティスタが2レースで優勝を飾る。WSS300では岡谷雄太が2位表彰台/SBK第4戦エミリア・ロマーニャ

2022年6月13日(月)9時45分 AUTOSPORT web

 スーパーバイク世界選手権(SBK)第4戦エミリア・ロマーニャラウンドがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、レース1、レース2はアルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)、スーパーポール・レースはトプラク・ラズガットリオグル(パタ・ヤマハwith BrixxワールドSBK)が優勝した。


 野左根航汰(GYTR・GRTヤマハ・ワールドSBKチーム)はレース1で12位フィニッシュを果たした。


 前戦エストリルラウンドで右大腿骨頚部を骨折したマイケル・ファン・デル・マーク(BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)は欠場し、代役としてイリア・ミカルチィクがエントリー。また、同じくエストリルラウンドで負傷したルーカス・マヒアス(カワサキ・プチェッティ・レーシング)に代わってティト・ラバットが参戦した。


■レース1:バウティスタが優勝。ラズガットリオグルはマシントラブル発生


 スーパーポールではバウティスタがポールポジションを獲得し、2番グリッドはラズガットリオグル、3番グリッドはジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)が並んだ。野左根は15番グリッドからのスタートとなった。


 レース1は気温26度、路面温度44度のドライコンディション。好スタートを切ったのは2番グリッドスタートのラズガットリオグル、2番手にバウティスタが続く。3番手にはレイがつけていたが、3周目にバウティスタとラズガットリオグルを次々にかわし、一気にトップに浮上した。


 レイにかわされたバウティスタとラズガットリオグルは激しい2番手争いを展開。バウティスタが再び2番手にポジションを上げると、レイを追いかける。バウティスタはファステストラップをマークしながらレイを追い続け、13周目でついにバウティスタがレイをとらえた。バウティスタがトップ、レイは2番手にポジションを入れ替える。


 二人の後ろには3番手に後退したラズガットリオグルがつけていたが、じりじりと二人から遅れていた。さらに14周目、トラブルによりマシンを止めたラズガットリオグルがリタイアとなった。このためラズガットリオグルに代わってマイケル・ルーベン・リナルディ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)が3番手に浮上する。


 トップのバウティスタは終盤に入ってもファステストラップを叩き出し、レイとの差を大きく広げていった。トップのバウティスタ、2番手のレイ、3番手のリナルディはそれぞれ単独走行となる。


 バウティスタはトップをキープしたままチェッカーを受け、レース1で優勝を飾った。2位はレイ、3位はリナルディが獲得している。


 4位にはアクセル・バッサーニ(モトコルサ・レーシング)、5位にはアレックス・ロウズ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)が入った。野左根は12位でフィニッシュし、ポイントを獲得している。


■レース2:バウティスタが独走で優勝


 スーパーポール・レースでは2021年チャンピオンのラズガットリオグルが今季初優勝を飾った。2位はバウティスタ、3位はレイが獲得。野左根は最終ラップに転倒を喫し、リタイアだった。この結果、レース2はポールポジションにラズガットリオグル、2番グリッドにバウティスタ、3番グリッドにレイが並ぶことになった。


 レース2は気温28度、路面温度45度のドライコンディション。ポールポジションスタートのラズガットリオグルがトップに立ち、2番手にバウティスタ、3番手にレイがレースをけん引する。しかし4番手のリナルディがこの集団に追いつき、3周目にはレイをかわして3番手に浮上した。


 ラズガットリオグルはしばらくトップを維持していたが、7周目の11コーナーでバウティスタがラズガットリオグルをオーバーテイク。トップに浮上した。トップのバウティスタと2番手のラズガットリオグルは0.3秒ほどの差を保ったまま、周回を重ねていく。


 2番手のラズガットリオグルの約1秒後方にはリナルディが3番手をキープし、序盤からペースが上がらないレイは単独の4番手となっており、前との差を縮めることができない。トップ争いはバウティスタとラズガットリオグルにしぼられた格好となった。しかしレース中盤、バウティスタは次第にラズガットリオグルとの差を広げていき、ギャップは1秒から2秒以上となる。


 バウティスタは最終的に、7秒以上の差をつけて優勝を飾った。ラズガットリオグルは2位フィニッシュ。そしてリナルディが3位を獲得した。4位はレイで、表彰台を逃している。5位はイケル・レクオーナ(チームHRC)だった。野左根は16位でレースを終えた。


■WSS300では岡谷が今季3度目の表彰台を獲得


 スーパースポーツ世界選手権(WSS)では、レース1でロレンソ・バルダッサーリ(エヴァンブロス.ワールドSSPヤマハチーム)がトップでフィニッシュ。しかし最終ラップのトラックリミット違反により1ポジション降格となり、最終結果はドミニケ・エガーター(テンケイト・レーシング・ヤマハ)が優勝、2位がバルダッサーリ、3位はニコロ・ブレガ(Aruba.itレーシング・ワールドSSPチーム)となった。レース2でもエガーターが優勝、2位がバルダッサーリ、3位がブレガとなり、エガーターは開幕戦アラゴンのレース2から7連勝を挙げている。


 スーパースポーツ300世界選手権(WSS300)のレース1では、最終ラップまで激しいトップ争いが展開され、これをマッテオ・ヴァヌッチ(AGモータースポーツ・イタリア・ヤマハ)が制して優勝した。アルバロ・ディアス(アルコ・モーター・ユニバーシティ・チーム)が2位、サミュエル・ディ・ソラ(リーダーチーム・フレンボ)が3位、岡谷雄太(MTMカワサキ)は8位だった。レース2では岡谷は序盤から表彰台争いを展開し、最終ラップで2番手に浮上すると2位でチェッカー。今季3度目となる表彰台を獲得した。優勝はディアス、3位はビクター・スティーマン(MTMカワサキ)だった。

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