ノリスの2位確保に貢献したピアストリ。フェルスタッペンを追うよりも、ラッセルとの戦いを優先/F1カナダGP
2024年6月13日(木)18時0分 AUTOSPORT web

マクラーレンのオスカー・ピアストリは、F1第9戦カナダGPの終盤に驚異的な成熟度を示した。彼はチームスピリットにより最後の数周で追い上げてきたメルセデスの2台を抑え、チームメイトのランド・ノリスが2位を確保するのに大いに貢献したのだ。
カナダGPの決勝レースの終盤、2回目のセーフティカー終了後にトップのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2番手のノリスを引き離したため、3番手を走っていたピアストリはチームメイトの後ろに留まるよう指示されたが、順位が逆転した場合にフェルスタッペンを追いかけることができると思うかと尋ねられた。
ドライバーの大多数は、たとえそれが不可能な仕事だとわかっていてもその誘いを両手で受け止めるだろうが、ピアストリの答えは「いや、ラッセルを後ろに留めることに集中しよう」というものだった。ピアストリはノリスよりもペースが遅かったため、フェルスタッペンに迫ることはできないとわかっていたのだ。
ポジション交換のオファーを断った理由を質問されたピアストリは、「その時点ではもうマックスのことは気にしていなかった。ランドと走り続ける感じだったし、メルセデスが新しいタイヤを履いて速いことはわかっていた」と回答。また、「特にレースのあの時点で後ろのクルマに注目する必要があったかどうか、検討すべき点がいくつかある」と認めたが、次のように主張した。
「メルセデスはある時点で追い抜くことになっただろう。ジョージはある時点で少しミスを犯したと思う。もちろん、最後のシケインでバトルがあったし、彼とルイスも少し争っていたと思う」
「そういうことがなければ、彼らはおそらく2位か3位でフィニッシュしていただろう」
興味深いことにピアストリは、ノリスにDRSの範囲内に留まるようにチームに指示を依頼することもしなかった。そうしていれば、より新しいタイヤを履いたメルセデスから身を守るのに役立つはずだった。ピアストリは「それが僕の望みだった」と認めたが、「チームとしてそれが最善の判断だったかどうかはわからない」と説明した。
「メルセデスが僕を追い抜いた時点でランドに近づいたということだ。レースの終わりには、彼らは1周あたり1秒以上速かった」
「レースのその時点では僕にとって助けにはなっただろうが、チームにとって正しい決断だったかどうかはわからない。だから、僕にとってはそれでよかった」
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