2025年からKTMファクトリーチームとなる「レッドブルKTMテック3」。バスティアニーニとビニャーレスの強力ラインアップに一新
2024年6月13日(木)21時17分 AUTOSPORT web

6月13日、ロードレース世界選手権MotoGPクラスに参戦するテック3は、2025年からレッドブルKTMテック3として参戦することを発表。さらにライダーラインアップを一新し、エネア・バスティアニーニとマーベリック・ビニャーレスを起用することを明らかにした。
KTMのサテライトチームとして参戦するテック3は、2023年からレッドブルGASGASテック3として参戦。2024年シーズンはジャック・ミラーとルーキーのペドロ・アコスタを起用している。
13日、KTMは2025年からブランド名を再編成することを発表。サテライトチームだったテック3は、レッドブルKTMファクトリー・レーシングと同じカラーリングのフルファクトリーチーム「レッドブルKTMテック3」として参戦。ライダーラインアップも一新し、バスティアニーニとビニャーレスを起用する。
2014年、Moto3クラスにデビューしたバスティアニーニは、2021年にMotoGPクラスにステップアップ。ドゥカティライダーとして活躍を見せ、2023年からファクトリーチームであるドゥカティ・レノボ・チームに移籍。昨年はマレーシアGPで勝利を飾り、今季も3度の表彰台を獲得している。
2025年はマルク・マルケスの移籍発表に伴い、バスティアニーニの去就が注目されていたが、ドゥカティから離脱しレッドブルKTMテック3から参戦することとなった。

同じくKTMに移籍するビニャーレスも2011年に世界選手権にデビューし、2015年からMotoGPクラスにステップアップ。スズキ、ヤマハと日本メーカーで戦い、2021年のシーズン途中からアプリリア・レーシングから参戦。第2戦ポルトガルGPのスプリントで勝利を挙げると、続く第3戦アメリカズGPではスプリントと決勝レースを制覇。MotoGPでは初めてとなる異なる3つのメーカーで勝利を収めたライダーとなった。
アプリリア残留と思われていたが一転し、KTMテック3への移籍を発表。4メーカー目での勝利を挙げることができるだろうか?
MotoGPウイナーライダーを迎えたレッドブルKTMテック3。使用するバイクもファクトリー仕様のKTM RC16となり、2025年はレッドブルKTMファクトリーレーシングのブラッド・ビンダー、ペドロ・アコスタと共に、4台のレッドブルカラーのマシンが並ぶことになる。
テック3レーシングのチームマネージャーを務めるニコラス・ゴヨンは、「来季、KTMに復帰するにあたり、エネア(バスティアニーニ)とマーベリック(ビニャーレス)が、我々のチームに加わってくれることを嬉しく思うよ。MotoGPで初勝利を収めたのがオレンジ色のバイクだったことは忘れることができないね」
「この才能あるふたりのライダーが我々のバイクの乗ることを決めてくれたことを誇りに思う。これは我々が正しい道を歩んできたこと、そして我々のテクノロジーがチャンピオンシップの最前線で戦えることを示している。我々は勝利に向けて明確な決意を持っており、それがエネアとマーベリックがプログラムに参加することを決めた理由だよ」とコメント。
KTMモータースポーツディレクターのピット・バイラーも「エネアとマーベリック両ライダーをMotoGPプロジェクトに迎え入れ、彼らが目標を追求し最高のパフォーマンスを発揮できるよう、ファクトリーとして全面的なサポートを提供できたことを嬉しく思っている」
「彼らは世界最速のライダーであることは明らかであり、我々とレッドブルKTMテック3と共に築き上げてきたオペレーションを彼らが信頼してくれていることは称賛に値するだろう。KTMの名前を再び強化する時が来ており、エネあとマーベリックがレッドブルオレンジカラーになること以上に、我々に価値をもたらす方法はないよ。残りの2024年をプッシュし、来年の新しいスタートを楽しみたい」と語っている。
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