再生プラで五輪表彰台、19日からスーパーで回収

6月13日(木)12時58分 日刊スポーツ

使用済みプラスチックを再利用して造る表彰台プロジェクトの会見に出席した、左から松岡修造氏、植草歩、P&Gスタニスラブ・ベセラ社長、森喜朗会長、秦由加子、室伏広治氏(撮影・三須一紀)

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2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピックで使用する表彰台を、使い捨てプラスチックの再生利用で製造する計画の発表会見が13日、都内で行われ、大会組織委員会の森喜朗会長らが出席した。19日から全国のスーパーでプラスチックごみを回収し、約100セットの表彰台製造を目指す。
東京大会はこれまで入賞メダルを都市鉱山の再利用から製造。選手村のビレッジプラザを63自治体の木材から建設し、聖火リレートーチも被災地の仮設住宅で使われたアルミサッシから造るなど、持続可能な社会実現に向けた計画を打ち出してきた。森会長は「金属、木材、最後にプラスチックが加わることで持続可能性の取り組みで、最後のピースを埋めることができる」と語った。
会見に出席した空手女子組手の植草歩は「リサイクルされた表彰台の一番上に上る決意をした」と東京五輪での金メダルを誓った。16年リオデジャネイロパラリンピックの女子トライアスロンで6位入賞だった秦由加子は「このプロジェクトに関わったということは、表彰台に上るという流れなんだと思って今後、取り組みたい」と意気込んだ。
組織委は、プラスチックによる海洋汚染が大きな環境問題となる中、持続可能な社会の実現に向け、大会後にも同様の習慣が続くようなレガシーにしたい考え。今月末に開かれるG20大阪サミットでも東京大会のブースを設け、世界に発信する。
大会最高位スポンサーの米家庭用品大手プロクター&ギャンブル(P&G)と連携して実施する。対象製品はプラスチックボトル、詰め替え用パックで、衣料用洗剤、柔軟剤、台所用洗剤、ヘアケア製品、消臭芳香剤など。同社製品でなくても構わない。ペットボトルは材質上そぐわないため、対象外となる。
目標量は45トンで、その中から五輪・パラで必要な約100セットの表彰台を製造する。全国約2000店のイオングループ店舗で回収する。プラスチックボトルと詰め替え用パックの重さは平均で約30グラムといい、45トン集めるには約150万個が必要という。組織委の担当者はスーパーで集める理由を「大会後も買い物時に持って行くような習慣が続くように」と語った。
プラスチックだけでは強度が足りないため、聖火リレートーチと同様、福島県の仮設住宅で使われていたアルミサッシを再利用し、一部を表彰台の骨格に使用する。過去大会では木製が中心で樹脂製もあったが、プラスチック製は初となる。
表彰台のデザインは大会エンブレムのデザイナー野老朝雄氏が手がける。お披露目は来年6月を予定している。大会後はメダリストの母校や、各地域の競技場などに譲渡し、レガシーとして活用することを検討している。

日刊スポーツ

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