海外組の日本人選手のプレーをセルジオ越後が振り返る「ロシアW杯組の活躍が目立った今季の欧州組。来季こそ若手の台頭を!!」

6月13日(木)11時0分 週プレNEWS

南米選手権に出場する若い選手たちは、未来を切り開いてほしいと語るセルジオ越後氏
南米選手権に出場する若い選手たちは、未来を切り開いてほしいと語るセルジオ越後

英国対決となったチャンピオンズリーグ決勝は、リバプールがトットナムを2−0で下し、14季ぶり6度目の優勝を飾った。

この試合で僕が注目したのはトットナムの韓国代表FWソン・フンミン。チームは敗れたものの、彼は技術もスピードもあり、攻撃の中心として存在感を発揮していた。日本サッカーに関わる者のひとりとしては、正直うらやましく感じた。

これで今季の欧州のシーズンも終了ということで、今回は日本人選手のプレーぶりを振り返りたい。

まず、活躍が目立ったのは長谷部(フランクフルト)と長友(ガラタサライ)。長谷部は主に最終ラインに入るリベロとしてチームの躍進に貢献。ヨーロッパリーグではベスト4に進出し、35歳にして優秀選手に選出された。

彼の場合はリベロへのポジション変更がピタリとハマったね。ボランチに比べれば少ない運動量で済み、なおかつ冷静にゲームを読む能力、的確なコーチング、精度の高いパスと視野の広さによる展開力といった彼の持ち味がより生きるようになった。

また、よく指摘されているけど、日本代表を引退したことによる肉体的、精神的な負担減もやはりあると思う。リベロは経験が大きくモノをいうポジションだけに、ケガさえなければ来季以降もこのレベルでのプレーを期待できるだろう。

一方、長友もチームの主力として活躍し、トルコリーグ連覇に貢献した。四大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ)に比べれば、トルコリーグの格は少し落ちる。でも、上位チームのレベルは高い。なかでもガラタサライはチャンピオンズリーグ常連の名門。アジア杯後に故障で戦列を離れた時期もあったけど、コンスタントに安定したプレーを見せた。

このふたりのほかには、酒井 宏(マルセイユ)、昌子(トゥールーズ)、乾(アラベス)らも悪くないシーズンを過ごしたと思う。一定レベル以上のリーグ、チームでスタメンとして試合に出続けるのは、それだけで十分評価に値する。

ただ、ここまで挙げた名前はいずれも2018年ロシアW杯の主力組。若手の突き上げという意味では物足りないシーズンだった。

例えば、発足当初の森保ジャパンで強烈なインパクトを残した南野(ザルツブルク)と堂安(フローニンゲン)。僕もこのふたりには期待していたんだけど、南野は数字的には昨季と大きく変わらず、堂安も好不調の波が大きかった。早く四大リーグのクラブにステップアップし、活躍する姿を見たいと思っている人は多いと思うし、そうなってもらわないと日本代表にとっても困ったことになる。

かつてヒデ(中田英寿)はペルージャで圧倒的なプレーを見せて、当時イタリア最強を誇ったローマに引き抜かれた。記憶に新しいところでは香川(ベシクタシュ)がドルトムントで大活躍してマンチェスター・ユナイテッドに移籍した。南野、堂安、さらに冨安(シント・トロイデン)らも含めて、欧州でプレーする若手には来季、それくらいワクワクするニュースを届けてほしいね。

そして、その前にまずは南米選手権(日本時間15日開幕、ブラジル)だ。この大会も自分の名前をアピールする貴重な機会。選外の南野、堂安はともかく、出場する若い選手たちはぜひ未来を切り開いてほしい。

構成/渡辺達也

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