大谷翔平が1年前に日本人初の衝撃。サイクルヒット達成で期待が膨らむ次の夢

6月13日(土)6時30分 Sportiva

【動画】大谷翔平、サイクル安打達成!

 メジャーリーグ機構は現在、報酬を巡って選手会との協議が難航し、いまだ解決の目処は立っておりません。7月4日の独立記念日に開幕しようと進めていたプランも、ほぼ絶望的となってきました。

サイクルヒットを達成して笑顔を見せる大谷翔平
 ちなみに独立記念日の翌日は、大谷翔平選手の誕生日。昨年はヒューストン・アストロズのジャスティン・バーランダーから自らの25歳の誕生日を祝うバースデーアーチを放ち、ファンも大いに盛り上がりました。今年はメジャー開幕とともに大谷選手の誕生日を祝えなさそうで、非常に残念です。
 その大谷選手と言えば、ちょうど1年前の2019年6月13日、メジャー史に残る歴史的快挙を成し遂げました。日本人初となる「サイクルヒット達成」です。
 敵地フロリダ州セントピーターズバーグで行なわれたタンパベイ・レイズ戦。3番DHで出場した大谷選手は初回、レフトへ先制3ランを放つと、3回に左中間へ二塁打、5回にライト線へ三塁打、そして第4打席の7回、センター前へシングルヒットを放ち、メジャー2年目にして歴史に名を刻んだのです。


 これは、メジャー19年間で通算3089安打を放ち、10年連続200安打、2004年にシーズン262安打など、数々の大記録を打ち立てたイチロー氏でさえ成し得なかった偉業です。
 イチロー氏は過去に11度、サイクルヒットに王手をかけたことがありました。残ったヒットの内訳は、二塁打が1度、三塁打が4度、ホームランが6度。ただ、いずれもあと1本が出ず、記録達成はなりませんでした。
 日本人選手全体を見ると、サイクルヒットに王手をかけた選手は過去10人で、計29度ありました。そのうち、残ったヒットの内訳で最も多かったのが三塁打の18度。やはり、サイクルヒット成功のカギを握っているのは、最も出にくいとされる三塁打なのでしょう。
 とくに近年のメジャーでは、ホームランの増加と反比例するように三塁打が減少。昔に比べて外野が狭く、天然芝の多くなった現代の球場において、大谷選手も「長打をしっかり三塁打にできる走力が重要」と言っていました。


 大谷選手は松井秀喜氏も顔負けのパワーを持ち、身長193cmと大柄な体格ながらイチロー氏並みのスピードも備えています。
 2018年4月12日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦では打ってから三塁に到達するまで11秒49という驚異的なタイムを叩き出し、打ってから一塁まで平均4秒05(全力疾走150回以上)という速さは昨年メジャー6位タイの記録でした。
 このように、野球の2大要素であるパワーとスピードを絶妙なバランスで併せ持つ大谷選手だからこそ、サイクルヒットを成し遂げられたのでしょう。
 この歴史的快挙は、1900年以降の近代野球史上、過去に前例のない「投手登録選手のサイクルヒット」としても大きな話題になりました。
 歴史を紐解いてみると、1920年と1921年には投手経験のあるジョージ・シスラーがサイクルヒットを達成しています。しかし当時、セントルイス・ブラウンズでの登録は一塁手でした。


 また、1888年7月28日にはシカゴ・ホワイトストッキングスのジミー・ライアン外野手がデトロイト・ウルバリンズ戦に1番センターで出場し、サイクルヒットを達成しました。ライアンはその試合、2回途中からマウンドに上がり、7イニング3分の1を投げて10失点という記録を残しています。
 いずれにせよ、日本では明治時代の遠い出来事。投手以外に守備経験のない大谷選手の偉業がいかに歴史的なことか、あらためて浮き彫りに感じるかと思います。
 米国でサイクルヒットは昔から、投手にとって夢の記録であるノーヒットノーランとよく比較されます。なぜかと言うと、メジャーリーグ144年という長い歴史において、完全試合を含むノーヒットノーランが303回、対するサイクルヒットが330回と、ほぼ同じくらいの割合で達成されているからです。
 最近10年間を見ても、ノーヒッターが40回に対してサイクルヒットが39回と、ほぼ同数。つまり、投手のノーヒットノーランと打者のサイクルヒットは同等の価値があると言っていいでしょう。


 投打の偉大なる記録を、両方とも達成することができる選手はいるのか。そんな夢のような話を可能にしてくれるのは、すでにサイクルヒットを記録した大谷選手をおいて他にいません。
 大谷選手がノーヒットノーランも達成できる可能性は、決して低くはないと思います。その理由のひとつとして、ノーヒッター達成のカギである「低い被打率」と「高い奪三振率」が挙げられます。
 最近10年間でノーヒッターを達成した延べ35人の成績を見ると、9イニングあたり平均9.09奪三振、延べ17人がふたケタ奪三振を記録しています。2018年、二刀流としてメジャーデビューした大谷選手は、被打率.203、奪三振率10.97をマーク。いずれも素晴らしい成績を残しています。
 ただ、ひとつ気になるのは、球数の多さでしょうか。最近10年間でノーヒッターを達成した延べ35人の球数は平均116球。それに対し、大谷選手は1イニング平均16.5球、9イニングあたり約149球という計算になります。


 また、今シーズンは無事に開幕できたとしても、トミー・ジョン手術から2年ぶりの復帰ということで、どんなに好投しても厳しい球数制限で降板を余儀なくされる可能性も高いでしょう。したがって、来シーズン以降の夢のような話として、大谷選手の「前人未到のサイクルヒット&ノーヒッター」に期待したいと思います。

Sportiva

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