早大が流経大・生田目粉砕し3年ぶり日本一 主将「弱いと言われ悔しくて」

6月14日(日)19時38分 フルカウント

6回まで2点ビハインドも7回に打線爆発、河原主将「後半勝負だと思っていた」

 14日に神宮球場で行われた全日本大学野球選手権大会、早稲田大と流通経済大の決勝戦。早大が中盤までリードを許す展開も、7回に流経大のエース・生田目を攻略し一挙5得点。今大会2度のコールド勝ちを収めている強力打線がこの日も火を噴き、3年ぶり5度目の優勝を飾った。

 先制したのは初回、早大だった。準決勝で神奈川大相手に2安打で完封勝ちを収めている右腕・生田目から、4番丸子が先制のライト前タイムリー。初回は準決勝、大会タイの20安打を放っている早稲田打線の勢いが勝った。

 早稲田はその裏、先発の1年生左腕・小島が攻め立てられる。2死から3番大崎にセンター前ヒットを打たれると、4番笹田にはライト線を破るタイムリー三塁打。同点に追いつかれると、なおも6番渡辺にタイムリーが飛び出し、逆転を許す。

「序盤、点が取れなくて本当に苦しい展開だった」と振り返ったのは主将の河原。2回以降、生田目をとらえられず、その間4回に小島が追加点を奪われ1-3と2点ビハインド。「(焦りは)なかったと言ったら嘘になるんですけど、焦らず、後半勝負だと思っていました」。その言葉通り、7回に生田目をとらえる。

終盤で生田目を攻略し逆転勝利、高橋広監督「本当に粘りきってくれた」

 7回、代打の渡辺がライト前ヒット、2番河原のセンター前ヒットで2死一、二塁のチャンスを作った早大。迎えたバッターはリーグ戦、今大会準決勝までの計15試合で7本塁打の3番茂木だった。

「(河原)右京が前でつないでくれたので、自分は絶対ランナーを返そうという気持ちで打席に入って、それがいい結果につながってよかったです」

 そう振り返った打球はライト前に転がり、1点差に迫るタイムリーヒットとなった。「リードはされていましたけど、絶対チャンスはくると思っていた」と、虎視眈々と畳み掛ける機会を狙い、それをものした。さらに5番石井にも逆転の2点タイムリーが飛び出し、生田目をノックアウト。代わった小原からも追加点を重ね、6-3とした。

 8回に3番手大竹が流経大の4番笹田に2ランを浴び、6-5と1点差に迫られるも、最終回に石井の2ランでダメを押し、逃げ切った早大。3年ぶり5度目の優勝を決めた。

 優勝監督インタビューで、高橋広監督は「本当に粘りきってくれた」と振り返ると、「(就任最初のシーズンでの日本一について)考えてもいなかった。選手に恵まれて幸せだと思います」と選手を称え続けた。

大会MVPの茂木「3年前はがむしゃらにやるだけだった」

 大会打率.615、2本塁打、8打点で最高殊勲選手賞を受賞した茂木は「3年前は周りにすごい先輩がいて、自分はがむしゃらにやるだけだった。それに比べて今は少しチームの中心でやらせてもらっているので、それで優勝できてすごくよかった」と優勝を振り返った。

 茂木を筆頭に、とにかく打ちまくった早大。初戦の東海大北海道戦を12-0でコールド発進すると、準決勝でも大会記録タイの20安打で11-2で上武大をコールドで下した。今大会を終え、4試合で35得点。2本塁打の茂木・石井、そして4番の丸子。クリーンアップが3人そろって今大会8打点を挙げ、対戦相手を圧倒し続けた。

 インタビューで主将の河原が「新チーム当初は周りから弱いと言われてそれが悔しくて、見返してやろうという気持ちで、あの……」と言葉を詰まらせると、スタンドからは拍手と声援が飛んだ。「念願の日本一になれてうれしい」。涙交じりの言葉には、責任感と安堵の表情が滲んでいた。

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