いわきが村主博正監督と契約解除…後任は田村雄三GM、JFL時代に指揮官として優勝を経験

2023年6月14日(水)10時48分 サッカーキング

いわきがシーズン半ばのタイミングで監督交代を決断

写真を拡大

 いわきFCは14日、同日付で村主博正監督との契約を解除したことを発表した。後任として田村雄三ゼネラルマネージャー(GM)が監督に就任する。

 現在46歳の村主氏は現役時代にコンサドーレ札幌(現:北海道コンサドーレ札幌)やサガン鳥栖でプレー。2007年の現役引退後は指導者に転身し、FC岐阜、FC町田ゼルビア、松本山雅FCでコーチを歴任してきた。2022年よりいわきの指揮官に就任。クラブとして初のJリーグ参戦となった2022シーズンは、自身も監督初挑戦ながら、いわきを明治安田生命J3リーグ優勝へと導いた。

 Jリーグ参入からわずか1年で昇格を成し遂げ、今シーズンは明治安田生命J2リーグを戦っている。第4節ベガルタ仙台戦で今季初勝利を飾ると、そこから2連勝を記録したが、第11節栃木SC戦からは5連敗を経験。第20節終了時点で4勝4分12敗の勝ち点「16」で現在はJ3降格圏内jの21位に沈んでいた。

 契約解除に際し、村主監督はいわきのクラブ公式HPを通してコメントを発表。「このたび、いわきFCの監督を退くことになりました。私の力不足により皆様の期待に結果で応えられず、本当に申し訳ありませんでした。パートナー企業の皆様、私財をはたいて応援してくださるファン、サポーターの皆様、最後の最後まで走り続けてくれた選手、それを支えてくれたスタッフに心より感謝申し上げます。私は去りますが、残りシーズンの選手とチームの発展を心より願っています」と言葉を残した。

 新監督に就任する田村氏は現役時代に湘南ベルマーレでプレー。2010シーズン限りで現役を引退すると、その後は湘南で強化部スタッフ、ユースコーチ、テクニカルディレクターを務めた。2016年よりいわきの強化・スカウト本部長に就任。翌年から監督としてチームを率いることが決まり、2021シーズンにはクラブをJFL(日本フットボールリーグ)へ導いた。Jリーグ参入初年度の2022シーズンはいわきのスポーツディレクターを経験し、今季はここまでGMを務めていた。

 新監督に就任する田村氏は、いわきのクラブ公式HPを通して意気込みを明かしている。

「このたび、監督に就任いたしました田村雄三です。村主監督の想いを引き継ぎ、いわきスポーツクラブに関わる全ての皆様に笑顔を届けられるよう、クラブ、スタッフ、選手と日々取り組んでいきます」

「震災をきっかけにできたチーム。いわき市、浜通りの皆様の生き様を体現し、浜を照らす光となれるよう精進いたします。応援してくださる皆様に『また次も観たい』と思ってもらえるよう、必ず強いチームに成長させます。ファン、サポーター、パートナー企業、ホームタウンの皆様からの後押しにいつも感謝しております。どうかこれからも応援をよろしくお願いいたします」

 また、株式会社いわきスポーツクラブの大倉智代表取締役の、クラブ公式HPを通して今回の決断の背景を明かしている。

「勝てないからではない。成績でもない。『魂の息吹くフットボール』を取り戻し、外連味のないフットボールを取り戻すため、苦渋の決断をしました。スポーツを通じて社会価値(ひとづくり、まちづくり)を創造することがクラブのミッションであり、サッカーはその手段でしかないとずっと言ってきました。Jリーグ入りが目標だとは一度も言ったことがありません」

「だからこそ、我々は挑戦者であり、既成概念と戦い、スポーツの力を信じると言ってきました。だからこそ、我々のフットボールは地域の皆様の生き様と重なり合うと言ってきました。だからこそ、勝つ確率を上げるために、負け方が大事だと言ってきました。だからこそ、愚直に、勇気をもって、勝利を目指さないといけません」

「村主監督には感謝しかありません。サポートできなかった責任を感じています。あとを田村雄三に託します。引き続き、選手とチームの後押しをよろしくお願いいたします」

サッカーキング

「契約解除」をもっと詳しく

タグ

「契約解除」のニュース

「契約解除」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ