ロシアW杯グッズ探訪 「モノポリー」で日本が屈辱格付け

6月14日(木)16時0分 NEWSポストセブン

下のほうに「日本」があるが…

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 ロシアW杯がいよいよ開幕。現地は盛り上がっているのか。サッカー取材を続けているフリーライターの竹田聡一郎氏が、ニッポン初戦の地・ロシア西部のサランスクから「まあまあ攻めているオフィシャルグッズ」をリポートする。なんと、あの世界的ボードゲームで日本が……。


 * * *

 サランスクのW杯オフィシャルショップは、街のランドマークの大聖堂「カフェドラリニ・サボール・フェオドラ・ウシャコヴァ」のすぐ脇、「Rio mall」の3階、シネコンの手前にある。


 広さは日本のコンビニの半分、といった感じだが、所狭しとオフィシャルグッズが並ぶ。過去の大会と比較しても点数は多いのではないか。


 定番のキーホルダーやぬいぐるみ、サッカーボールクッション、マグカップ、ステッカーなどは当然取り揃えてあり、衣服系はシャツやウエアが1000〜3000ルーブル(日本円で約1800〜5400円。以下同)、リュックが2215ルーブル(約4000円)といった値付けだ。


 そして、さすがはアルコール大国。ビールグラスだけでもヴァイツェン用(390ルーブル、約700円)、ジョッキタイプ(440ルーブル、約800円)などがあり、さらにウォッカ用だろうか、ショットグラス(3個セット585ルーブル、約1050円)もおさえている。


 印象的なのは、子供向けのグッズが多いことだろうか。売り場の半分近くは子供向けのものだ。定規(75ルーブル、約130円)、色鉛筆(85ルーブル、約150円)、スティックのり(95ルーブル、約170円)など、文房具が充実していて安い。シャボン玉(80ルーブル、約140円)やキックボード(大9300ルーブル、約1万6700円/小4350ルーブル、約7800円)まであった。


「子供向けの商品は多いわね。ザビワカは人気だから」


 そう教えてくれたのは、ブロンドが輝くショップ店員の美女だ。ザビワカとは大会公式マスコットで、ロシア語で「点を取る」という意味の名前を持つ狼のキャラらしい。


 店が混んでいなかったこともあって、彼女はドイツ代表のマッツ・フンメルス顔負けのマンマークで「これは? こっちは?」と次々に買い物を提案してくれるのだが、それがトランプ(320ルーブル、約580円)とかスコアノート(160ルーブル、約290円)とか、独特のセンスだった。最終的には1万2990ルーブル(約2万4000円)の大会公式球「テルスター」を勧めてきたので、「一番高いじゃんか」とつっこむと、「いや、一番高いのはこれよ。こっちにする?」と、蠱惑的に指す。その先には、150cmもあるザビワカぬいぐるみ(99000ルーブル、約17万8000円!)が立っていた。ぬいぐるみというより剥製レベルだ。誰が買うんだ。


 ともかくいくつかの商品をレジに持っていく。プラスティックの置物はザビワカが各国のユニフォームを着ているものなのだが、試合が開催される都市だというのに、日本モデルは見つからなかった。他の都市にはあるのだろうか。なんだか意図を感じてしまうのは弱小国の勘ぐりに過ぎないのだろうか。


 もっと言うとブラジルW杯でも見かけた大会公式のモノポリー(3290ルーブル、約5900円)では、静かに格付けがされていた。


 ルールをご存知ない方にざっくり説明するが、モノポリーとはプレイヤーがサイコロを振って正方形のフィールドを時計回りにコマを進めるゲーム。プレイヤーは止まったマスの土地などを購入でき、他のプレイヤーがそのマスに止まるとお金が入ったり、取引できたりするという“資本主義すごろく”だ。


 各マスには“格付け”がされている。例えば、もっともポピュラーなスタンダード版のモノポリーでは、最安値の土地のマス「地中海通り」は60ドルで、「バーモント通り」「コネチカット通り」「バージニア通り」など、徐々に土地代が上がっていって、「ニューヨーク通り」は200ドルという具合になっている。


 で、ロシアW杯版だが、最高値から言うとロシアが400M(オリジナルのゲーム上の通貨単位)で、その下がドイツ350M、ブラジル320Mと続く。全部は書かないがあとは、グループリーグで同組のコロンビアが160Mで中盤にいた。さらにスイスやデンマーク、セルビアなどもいる。そして最低値のマスにはあろうことか日の丸が描かれていた。土地代はその2つ隣のマスの豪州と並んで60Mだ。


 たかがゲームとはいえ、公式グッズでしっかり屈辱的な格付けが済んでいた。西野ジャパンは、果たして成り上がることができるだろうか。


取材・文●竹田聡一郎(たけだ・そういちろう)/1979年神奈川県出身。2004年にフリーランスのライターとなりサッカー、カーリングを中心にスポーツ全般の取材と執筆を重ねている。著書に『BBB ビーサン!! 15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅』『日々是蹴球』がある。

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