投資額8000億円弱 ポルシェ“ミッションE”の正式名称「タイカン」に決定 初の本格的EV

6月14日(木)20時45分 財経新聞

ミッションEとして発表されていたポルシェ「タイカン」のコンセプトカー。(画像: ポルシェ)

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 ポルシェが、本格的にEV時代を切り開こうとしている。投資額は、予定額の2倍になる60億ユーロ(8,000億円弱)に達するようだ。航続距離は、新欧州基準で500km以上としている。この航続距離があり、急速充電で80%に達する時間が数分であれば、十分な実用性能と言えよう。しかし、バッテリーの寿命が5年ではやはり問題なので、それを明確にすることが必要だろう。

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 ポルシェ・タイカンは、システム最高出力600PS(440kW)を超えるとしているが、パフォーマンスが、0-100km/h加速タイムは3.5秒以下、0-200km/h加速タイム12秒を下回るとすると、テスラと比べて飛びぬけて良いとは言えない。もちろん実用上無意味な数字の争いである。特に、日本国内では「犯罪的」ともいえる性能だ。

 ポルシェ「911スピードスターコンセプト」に見られる、往年のポルシェのコンセプトと比べるとどうなのであろうか?1948年の初代ポルシェ 356 ロードスターと比べてみると興味深い。先ごろ発表された「911スピードスターコンセプト」のシャシーは911 GT3、レーシングカーに使われるセンターロック方式21インチホイール、パワートレインは最新のGTモデルからで、6速MTだ。ポルシェ本来のボクサー6気筒エンジンをRRで装備し、最高出力500PS、最高回転数が9000rpmはポルシェそのもの。RRの大馬力車を操縦する名手「ポルシェ使い」を呼び起こさねばならない。

 ポルシェは2022年までに、60億ユーロ(8,000億円弱)を電動化に投資するようだ。そのうち、約5億ユーロ(約645億円)でポルシェ・「タイカンの派生モデル」の開発をする。さらに、既存モデルの電動化を約10億ユーロ(約1290億円)かけて行うようだ。そのほか生産工場整備、充電インフラ、スマートモビリティ開発への投資など、ポルシェはEVに勝負をかけたと見える。

 ヨーロッパは、EVに対して自然エネルギー発電などに行き詰っている現実をどう解消しようとしているのであろうか?それとも、発電の問題でEV化がCo2排出削減に結び付かないとしても、内燃機関からモーターにパワーユニットを変える決心をしたのであろうか?東京オリンピックを超えるころには、新しい自動車の姿が見えてくるだろう。

財経新聞

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