長友佑都の迷い。4年前のコロンビア戦惨敗、W杯初出場の後輩に「伝えるべきか」

6月15日(金)3時11分 フットボールチャンネル

 ロシアに到着した日本代表は現地時間14日、ベースキャンプ地のカザンで初練習を行った。

 パラグアイとの親善試合に勝利したことで、チームの空気に変化が見られると長友佑都は言う。

「6ヶ月勝っていなかったので、その期間に比べるとポジティブな雰囲気は出てきたと思います。いよいよワールドカップが開幕するので、気が引き締まるのを感じる」

 6月13日は本田圭佑の誕生日。同い年の戦友の言葉を長友は聞いた。

「本当に何回経験できるか分からないし、これが最後になるかもしれないワールドカップで、時間を大切にしようと。準備を含めて。というところは話していました。彼自身の言葉は重みもあるし、みんなも真剣に聞いていましたね」

 長友自身も気持ちを新たにしたようだ。

「僕自身もどうなるかわからないし、このチーム、このメンバー、このスタッフで戦えるのは最後。僕自身も後悔のないように、とにかく今までの4年間も強い気持ちでやってきましたけど、それ以上に自分自身、思いを一つにしようかなと。ギューっと固めようかなと思っています」

 今大会で3度目のワールドカップとなる選手は、長友を含め5人。多くの修羅場をくぐり、得がたい経験をしてきた彼らには大黒柱としての働きが期待される。23人の中にフレッシュな顔は少ないが、ベテランだからこそ出せる色もあるだろう。

「10年近く一緒にやってきて、いいことも苦しいことも辛いこともたくさんあった。それをみんなで刺激を与え合いながら乗り越えて、這い上がってきたメンバーなので。とにかく成功したいというか、このメンバーでこのワールドカップで最高の結果を出したいという強い思いは誰よりも持っていると思います」

 その「最高の結果」を得るためにもコロンビアとの初戦が重要になる。4年前のブラジルワールドカップでは1−4と惨敗した。あの試合を経験していない選手に当時のことを伝えるべきか、長友は「迷っている」という。

「ズタズタにされた思い出しかないので、その経験を伝えるのがいいのかどうか、自分自身で迷っている部分もあるんですよね。自分がピッチで受けた感情のままに後輩たちに伝えてしまうと、もしかしたら腰が引けたり、自信を失う恐れもあるわけで。だから本当に言うべきなのかは、まだ試行錯誤している最中ですね。実際に何もできずにボロボロにされているので」

 それほどまでに衝撃的な惨敗だったということだろう。あの時の悔しさは背番号5の胸に今も残っている。その想いを、ロシアの地で晴らしたい。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

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