全日本ロード第4戦SUGOレース1：赤旗、ディレイ、雨の混乱あるなか中須賀がポール・トゥ・ウインで今季5勝目

　全日本ロードレース選手権第4戦JSB1000クラスは6月16日、スポーツランドSUGOで25周の決勝レース1が行われ、中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）がポール・トゥ・ウインを飾った。

　スポーツランドSUGOの気温は、履く息が白くなる季節外れの寒さは冬の装いが必要なほど。午前中の予選は2度の赤旗中断を挟む難しいセッションとなった。

　それをものともせずに事前テストから絶好調の中須賀がコースレコードを更新し、2番手以降を1秒近く離して堂々のポールポジションを獲得した。

　低く垂れ込めた雲の下でのレース1。ウオームアップラップで2番手グリッドの渡辺一樹（ヨシムラスズキMOTUL）、2列目6番手グリッドの髙橋裕紀（MORIWAKI MOTUL RACING）、4列目11番手の星野知也（TONE RT SYNCEDGE4413）が110R手前で転倒。これでスタートディレイとなる。

　仕切り直して再びグリッドにつきなおし、周回数は変更なしの25周で改めてスタート。

　ホールショットを奪ったのは高橋巧（Team HRC）だったが、すぐに清成龍一（MORIWAKI MOTUL RACING）がトップ浮上。中須賀も高橋巧を捕らえ、猛然と清成を追う。

　1周目を終え、清成、中須賀、高橋巧、高橋裕紀の順でトップ集団を形成。3周目に入ると、中須賀がトップ浮上し、同時に高橋裕紀がトップ集団から遅れていく。

　4周目に入る直前に高橋巧が清成を捕らえて2番手奪回。逃げる中須賀を追い始める。3番手に後退した清成は、徐々にトップ2台から遅れ出す。

　7周目に入ったところで、降雨を示す旗が振られるが、中須賀はじわじわと高橋巧を引き離す。雨は強まることはなかった。

　ますますペースを上げる中須賀は13周終了時点で高橋巧に2秒以上のアドバンテージを築いてトップ独走。後方では3番手を単独走行していた清成に、後方から追い上げてきた野左根航汰（YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5）が肉薄。表彰台争いが始まる。そして16周目に野左根が清成の前に出た。

　中須賀は最後には6秒もの大差をつけて優勝、今季5勝目を挙げた。高橋巧は2位に甘んじたが3番手に20秒以上の差をつけてフィニッシュした。野左根が単独3番手でゴールしてヤマハが表彰台の2席を占めた。

　以下、第4戦JSB1000レース1の順位結果。

■全日本ロードレース選手権第4戦SUGO JSB1000決勝レース1順位結果

天候：曇り　路面：ドライ