アフマダリエフは“無敵”の井上尚弥に勝てるのか? 説かれた元世界王者の可能性「イノウエにとって厳しい相手」

2024年6月16日(日)7時0分 ココカラネクスト

悔しい判定負けを喫したタパレス戦から再起を遂げているアフマダリエフ。(C)Getty Images

 現地時間6月13日、一人のボクサーの名が小さくない反響を呼んだ。元スーパーバンタム級2団体統一王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)だ。

 理由は明白だ。同日にWBAが世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と「9月25日までに王座戦を行うように命じた」と正式に発表したためである。

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 9月に元IBF世界同級王者のテレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)との防衛戦を予定していた井上陣営にとっては、困惑せざるを得ない急転直下の指令だ。すでに交渉も最終局面を迎えていたため、WBAの指令を断る方針を示している。

 一方で指名挑戦権を持つ29歳にとっては願っていない絶好機が舞い込んだ形だ。昨年4月にマーロン・タパレス(フィリピン)に敗れて以来、虎視眈々と王座を狙い続けてきただけに、井上との対戦は待望だった。

 では、アフマダリエフは井上に勝てるのか——。当然、そこにも注目が集まっている。今回のWBAの指令について米ボクシング専門メディア『Boxing247』は「イノウエにとってアフマダリエフは厳しい相手になるかもしれない」と指摘。プロキャリア13戦12勝(9KO)の好戦績を収めている29歳の元世界王者の可能性を論じた。

「スーパーバンタム級にいるほとんどの選手もそうであるように、アフマダリエフも、イノウエと対戦することになれば、アクマダリエフはかなりの苦戦を予想される中でリングに上がることになるだろう。しかし、このウズベキスタン人戦士は打撃もできるし、確かな技術もある。判定で負けたタパレス戦も彼が不当な扱いを受けたと多くの人が感じていた」

 元世界王者の実力を評価した同メディアは、今年5月6日に東京ドームで行われたルイス・ネリ(メキシコ)戦で喫した初ダウンを紹介。「ネリ戦でイノウエは見事な挽回を見せたが、アフマダリエフは『あぁイノウエも人間なのか』と無敵の男が倒される兆候として見たはずだ」と伝えている。

 もっとも、井上が9月に日本開催を希望していることもあり、当面の激突は完全消滅したと考えるのが、現実的ではある。それでもなお、「井上に勝てるのか」と話題となるのは、アフマダリエフ戦を多くのファンや識者が望んでいる証と言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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