事前走行ができないレッドブルF1。ルノーのオーストリアテストに首脳が不満示す

2020年6月17日(水)9時45分 AUTOSPORT web

 レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、ルノーF1チームがオーストリアのレッドブル・リンクでテストを行うことを快く思っていないようだ。


 F1は新型コロナウイルス感染拡大の影響により2020年グランプリ開催を見合わせてきたが、7月5日のオーストリアでシーズンを開始することを決定した。第1戦に備えて、いくつかのチームが事前テストを計画、メルセデスは先週、イギリス・シルバーストンで2018年型マシンで走行を行った。ルノーは6月16日、17日の2日間、オーストリアGPの舞台となるレッドブル・リンクでテストをすることを決め、2018年型R.S.18を持ち込み、初日にはダニエル・リカルドがステアリングを握った。


 レッドブル・リンクはレッドブルが所有するサーキットだが、他会社プロジェクト・シュピールベルクが管理しており、同社がルノーに対してテストの許可を出した。マルコはこのことに不満を持っているようだ。


「プロジェクト・シュピールベルクはライバルチームにサーキットを貸し出した。素晴らしい仕事をしたものだ」とマルコが皮肉を言ったと『Speedweek』が伝えた。
「非常に寛大な振る舞いだ」


 レッドブルは2007年から2018年までルノーのエンジン/パワーユニットを搭載し、2010年から2013年にはともにF1ダブルタイトル獲得という輝かしい結果を出した。


 しかしパワーユニット規則導入以来、ルノーのパフォーマンスは振るわず、不満を募らせたレッドブルとの関係は悪化。両者は2018年末で袂を分かつこととなり、レッドブルは2019年からホンダのパワーユニットを搭載することを決めた。


 F1規則が現行車でのテストを厳しく制限している関係で、メルセデスもルノーも今回、比較的自由に走らせることができる2年前のマシンでテストを行った。ところがレッドブルの場合、2年前のマシンは今と異なりルノー搭載車であることが、テストの妨げとなっている。

ルノーのパワーユニットを搭載したレッドブルの2018年型F1マシンRB14

 一方、ドライバーのマックス・フェルスタッペンは、自分には事前テストは必要ないと述べている。


「(事前のテストをする場合)旧型のマシンを使うことになるし、タイヤも違うものだ。だから僕はしないことに決めた」とフェルスタッペンは『Sky Sport』に対してコメントした。


「(フリープラクティスの時間に)シュピールベルクで3周か4周走れば、感覚を取り戻せる。走行時間はたっぷりあるよ」


 レッドブル・レーシングの姉妹チーム、アルファタウリはイタリア・イモラで事前テストを行う予定であると伝えられている。その他にも、フェラーリとレーシングポイントが開幕に備えて走行を行う計画を立てている。


AUTOSPORT web

「テスト」をもっと詳しく

「テスト」のニュース

「テスト」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ