ル・マン24時間の暫定エントリーリストとタイムスケジュール発表。62台が名を連ねる

　6月18日、ACOフランス西部自動車クラブは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2020年は9月16〜20日に延期されたル・マン24時間耐久レースの暫定エントリーリストと、タイムスケジュールを発表した。例年と大きく異なるル・マンだが、62台のエントリーを集めた。

　世界三大レースのひとつにして、耐久レースの最高峰、そしてWEC世界耐久選手権の一戦として開催されるル・マン24時間は、例年夏至に最も近い6月に開催されていたが、2020年は新型コロナウイルスの影響により、9月に延期される異例のシーズンとなった。

　そんな2020年のル・マンには、WEC参戦チームをはじめ62台ものマシンが名を連ねた。7台がエントリーしたLMP1、26台と盛況のLMP2、8台のLM-GTEプロ、21台のLM-GTEアマと、ジェントルマン向けカテゴリーが盛況となっている。

　日本勢では3連覇を目指すTOYOTA GAZOO RacingがLMP1に2台エントリー。LMP2ではハイクラス・レーシングから山下健太が初めてのル・マンに挑む。LM-GTEアマには、日本のMRレーシングが参戦し、石川資章とケイ・コッツォリーノがエントリーした。とはいえ、日本勢やアジア圏、アメリカなどヨーロッパ圏外からの参戦は、今後渡航がどう解禁されるかも影響するだろう。

　また、すでにエントリーしているチームが参戦を取り消した際に繰り上がりエントリーとなるリザーブカーは、当初10台だったが、“昇格”を経て4台に絞られている。リザーブの4番目には、日本のD’station Racingが名を連ねており、星野敏と藤井誠暢の名が記されている。

　さらにACOはこの日、新たなタイムスケジュールも発表した。すでに4月11日にスケジュールの短縮化を発表していたが、今回はさらに踏み込んだものとなった。まず9月16日には、通常2日間ル・マン市内で行われていた車検を1日で、しかもサーキット内で行う。

　9月17日には走行がスタートするが、10時からフリープラクティス1が3時間、14時からフリープラクティス2が3時間、さらにたった15分のインターバルですぐに45分間の予選がスタート。20時から4時間のフリープラクティス3と、非常にタイトなスケジュールが設定された。

　さらに9月18日は、10時から1時間のフリープラクティス4が行われ、その後新たな試みとなるハイパーポールが行われる。セッションは12時45分のトロフィー授与で終わるが、その後も市内でのパレードがあるはずで、決勝日までは非常に忙しいスケジュールとなりそうだ。

2020ル・マン24時間　暫定エントリーリスト　LMP1

2020ル・マン24時間　暫定エントリーリスト　LMP2

2020ル・マン24時間　暫定エントリーリスト　LM-GTEプロ

2020ル・マン24時間　暫定エントリーリスト　LM-GTEアマ

2020ル・マン24時間　暫定エントリーリスト　リザーブカー