フェルスタッペン、F1タイヤトラブルの調査報告に不満「チームに責任転嫁すべきではない」とピレリを批判

2021年6月18日(金)7時41分 AUTOSPORT web

 F1第6戦アゼルバイジャンGPでのタイヤトラブルについてピレリが調査結果を発表したことを受け、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、チームはすべてのガイダンスに従って行動しており、自分たちに責任はないとして、ピレリは自身の問題点に目を向けるべきだと批判的な発言を行った。


 決勝中にフェルスタッペンとランス・ストロール(アストンマーティン)の左リヤタイヤが壊れた問題について、ピレリは今週、調査報告書をFIAおよびチーム側に送るとともに、声明を発表した。タイヤに構造上または製造上の欠陥はなかったとする一方で、走行中のタイヤの状態に問題があった可能性があると、ピレリは述べている。


 FIAはチーム側に新たな技術指令書を通知、さまざまな形でタイヤの内圧等についての監視を強化することを明らかにした。つまり、一部チームが、現在の検査をすり抜ける形で、走行中に指定された最低値以下の内圧でタイヤを使う方法を見出しているという疑いを、ピレリとFIAは抱いていると考えられる。


 アゼルバイジャンGPでタイヤトラブルのために勝利を失ったフェルスタッペンは、チームには全く非がないとして、ピレリの対応に不満を示した。

2021年F1第7戦フランスGP 木曜記者会見に出席したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)

「彼ら(ピレリ)はレース中に(内圧を)測定する手段がないと説明していたが、僕たちから内圧を報告しているし、それは彼らが設定した限界の範囲内だった」とフェルスタッペンはフランスGP木曜の会見において語った。


「その限界の値が正しくないのだとしたら、僕たちにはどうすることもできない。僕たちとしては規則のなかで可能なことに従うだけだ。それが内圧を高めることなのだとすれば、全員がそうする」


「彼らは僕たちに責任を負わせることはできない。自分自身に目を向けるべきだと僕は思う。僕たちはもちろん、あらゆることに協力する」


「(バクーでは)金曜から土曜に内圧が引き上げられた。それでは十分ではなかったのかもしれない。ここでは間違いなく内圧が上げられることになるだろう。それが十分であることを願っている」


 ピレリが今週発表した説明についてフェルスタッペンは「出されたものは少し曖昧だったと僕は思った」と語った。


「僕に言えるのは、チームはやるべきことをすべてやっていたということだけだ。彼らはタイヤの内圧などすべてのガイダンスに従っていた。何も問題は見つからなかった」


「今週末は内圧が引き上げられるはずだ。それはバクーで起きたことと関係があるのかもしれない。タイヤの内圧と関係しているのかどうか分かるのであればいいことだ」


「(ピレリは)率直に話すべきだ。そうすれば理解しやすくなる。今までの説明では十分ではない。チームは何ひとつ悪いことはしていないんだ」

2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)にタイヤトラブルが発生

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