スーパーフォーミュラ、第6戦富士ではパドックパスを数量限定で販売へ【第5戦サタデーミーティング】

2022年6月18日(土)13時49分 AUTOSPORT web

 全日本スーパーフォーミュラ選手権をプロモートする日本レースプロモーション(JRP)は6月18日、第5戦が行われている宮城県のスポーツランドSUGOで定例記者会見“サタデーミーティング”を開き、このなかでJRP上野禎久社長とともに登壇した富士スピードウェイの原口英二郎社長が、次戦第6戦富士(7月16〜17開催)での観客のパドック入場についてコメントした。


 JRPが毎戦開催しているこの定例会見では、後述する『SFgo』アプリの開発進捗や、すでにリリースされている伊藤忠エネクスとのパートナシップ、そして7月からBSフジで開始される新番組などについて触れられた。


 また、今季のサタデーミーティングでは、次のラウンドを主催するサーキットの首脳が登壇し、次戦へ向けたプロモーションを行うのが通例となっている。ここで今季2度目のスーパーフォーミュラ開催を控える富士スピードウェイの原口社長から、次のような発言があった。


「コロナにより長らくお待たせしておりましたが、一般のお客様向けのパドックパスを、おそらく数量は限定ということになろうかと思いますが、設定させていただこうと思っています。この後、追って(正式に)発表したいと思いますので、しばらくお待ちいただければと思います」


 これが実現すれば、新型コロナウイルスのパンデミック以降クローズされてきたパドックに、観客が戻ることになる。


 ただし、引き続き感染対策は実施されていくようで、パドックパスの数量にだけでなく、パドック内で許される行動についても制限は設けられることとなりそうだ。JRP上野社長は、次のように説明している。


「いま、さまざまなプロスポーツは徐々に規制が解除されています。モータースポーツはこれまで比較的しっかり対策をやってきており、この2年間、お客様に対する行動範囲の制限は大変強く、ファンの楽しみを奪っていたという反省もありますので、徐々に社会情勢を見ながら、お客様の観戦いただける範囲を広げていこうという方向で、各サーキットさんと調整しています」


「一方でドライバー、レースクイーンなど、演者さんを守るというスポーツイベントとしての大事なポリシーもありますので、たとえばピットウォークでは手袋をしたスタッフがノベルティを配布するのはいいが、ドライバーとはしっかりディスタンスを取りましょう、チームバブルはしっかり確保しましょう、お客さんとの直接の接触は控えてほしい……といったようなガイドラインを敷きながら、お客様の楽しさと演者の安全をバランスさせた運用をしたいと思っています」


 パドックに入場できたとして、ドライバーとの接触がどこまで可能になるのか、という質問に対して上野社長は、「ユーザーさん(観客)も含めて、控えていただきたいという案内になろうかと思います。その辺をどう運用するかは、いまサーキット側と詰めています。いずれにせよ、お客様の楽しさとドライバーの安全をしっかり守っていきたい」と回答している。


 なお、この第6戦富士の予選日の夜はサーキットが終夜オープンとなるため、場内でのキャンプも可能だという。


■サーキットの通信環境は「業界全体として」改善していく


 また、今季から試験的な運用が始まり、先日開発サポーターの二次募集が案内された公式アプリ『SFgo』については、第4戦までの開発の現状が報告された。


「改めて2カ月やってみて、このSFgoはやはりモータースポーツの体験価値を大きく変えるプラットフォームになる可能性を秘めていると自負しています」と上野社長はここまでを総括する。


「ひとつの発展系として、ファン個人がクリエイターとなり、(アプリの画面を)切り取ってSNSで発信してくれたりとか、レースが終わった後にそれぞれのドライバーがどういうレースをやったのかというのを、ひとりひとりしっかりと見られるという観戦体験ができるツールだと思っています」


「ただ一方で通信環境など、さまざまな問題が顕在化しております。オートポリス大会では、アップロード側の通信環境が大変弱いこともあり、ほとんどの車両の車載カメラがリアルタイムで送れなかった、ということもありました」


「サーキットの通信環境においては、お客様がいろいろな形で使う下り側も課題がありますので、そういったものはいまGTAさんや、JAFさんと連携しながら、業界全体の課題としてしっかりやっていこうと、進めています」


 この通信環境の改善については、この会見日のSUGOでの土曜フリー走行で新しいユニットを試すなど、順次改善策を打っているとのこと。


「環境に合ったハードの開発に対して知見を貯めることで、来年の正式ローンチ時には、お客様に満足していただけるアプリに育てたい。引き続き、ご期待とともに、叱咤激励をいただきたいと思っております」


 また、当初のアナウンスにあったアプリ上での無線の公開については、来春の導入を目指してシステム開発を進めているという。


「システムをどうするか、どういったUIにするかというのを含めて、いま開発を進めています。今季中にテスト的に導入できるかどうかはお答えできませんが、いま鋭意開発を進めているところです」と上野社長はコメントしている。

2022年スーパーフォーミュラ第5戦SUGOで行われたサタデーミーティングでコメントするJRP上野禎久社長

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