加藤未唯の失格処分に異論! 大坂なおみの元コーチは全仏の決定を嘆く「言葉を失った。ふたたび間違ってしまった」

2023年6月18日(日)6時0分 ココカラネクスト

世界の注目を集めた全仏の場で失格処分となった加藤。この裁定には波紋が広がり続けている。(C)Getty Images

 今月4日に行なわれたテニスの4大大会「全仏オープン」の女子ダブルス3回戦で予期せぬ失格に見舞われた加藤未唯(ザイマックス)。まさかの処分に涙した彼女を擁護する声は絶えない。

 今回の失格騒動の発端は、加藤の何気ない返球だった。アルディラ・スーチャディ(インドネシア)とペアを組んだ28歳の日本人は第2セットの途中に相手コートにボールを返すも、これがボールガールの頭部を直撃。当初、主審は警告を発していたのだが、対戦相手のマリエ・ブズコワとサラ・ソリベストルモ(チェコ/スペイン)が猛抗議をした結果、スーパーバイザーも介入。最終的にスーチャディと加藤に失格が言い渡されたのである。

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 無論、加藤は大会側の決定に抗議。失った賞金とツアーポイントの回復を求めたが、ローランギャロス(全仏オープンの愛称)の運営組織はそれを却下。裁定に対する世界的な批判が集まってもなお、「何かコメントをするつもりはない」(大会ディレクターのアメリ・モレスモ氏談)と頑として態度を改めなかった。

 加藤に下された処分があっけなく却下されたことで、全仏側に疑問の声を投げかける人は絶えない。大坂なおみの元コーチとしても知られるドイツ人指導者のサーシャ・バイン氏は自身のツイッターで「(全仏の決定に)言葉を失った」と嘆いた。

 加藤が失格となった翌日に「(加藤へ)謝る必要はない。ITF(国際テニス連盟)に抗議すべき。たとえ勝訴したとしても、それはあなたが望んでいたものではないでしょう。あなたはコートに立つために一生懸命努力してきたのに、その機会を奪われたことを残念に思う」とメッセージを投稿していたバイン氏は、改めて自らの考えを明らかにしている。

「ここで彼らは正しいことをするチャンスがあった。それなのに、ふたたび間違ってしまうことになった。すべての余波にもかかわらず、あなた(加藤)は礼儀と愛情を持って状況に対処した。多くの選手は別の反応をし、別の方法で対処したでしょう。頭を上げてくれ。私はあなたのファンだ」

 ちなみに、加藤は処分が変わらないと決まった今月15日に自身のツイッターで「私にできることは前を向き続けることだけです」と投稿。再出発を切るべく、気持ちを切り替えるメッセージを発信していた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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