武豊が騎乗のディアドラ、調子は上々。英伝統レースで注目馬の状況は?

6月18日(火)5時57分 Sportiva

 英国伝統の王室主催競馬「ロイヤルアスコット」の2日目、現地時間6月19日の午後(日本時間で同日の深夜)に行なわれるGIプリンスオブウェールズステークス(アスコット/芝1990m)に、日本から武豊が騎乗するディアドラ(牝5歳/橋田満厩舎)が挑戦する。


レースに向けて調整を行なうディアドラ

 格式あるレースに日本調教馬が挑戦するだけでも胸が熱くなるが、その馬券が日本で買える日がやって来たとなれば、競馬ファンなら張り切らざるを得ない。先週末の中央競馬が、大量の出走取消しで不完全燃焼に終わっただけに、伝統のレースをしっかりと仕留めて気持ちよく今週末の宝塚記念を迎えたいところだ。
 
 まずは、早くからイギリス入りしていたディアドラの状況から見ていこう。
 
 4月に香港で行なわれたGIクイーンエリザベス2世カップ(シャティン/芝2000m)で6着に敗れた3日後、香港から渡英してニューマーケット調教場で調整が続けられてきた。4着に入った3月のドバイターフ(メイダン/芝1800m)、香港と転戦してきても、関係者曰く「疲れはなかった」とのことだが、久しぶりとなる坂の走路での調教で、しばらくダメージが残ったようだ。

 ただ、イギリス入りからの6週間でその時期も無事に切り抜け、現在の体調は上向きだという。レースを4日後に控えた15日には、ニューマーケットのアルバハスリコースで最終追い切りを消化。単走ながら、200m以上前を行く滞在先の厩舎の馬をあっさりと追い抜く動きのよさを見せた。大手ブックメーカーによる目下の単勝オッズでは25倍〜30倍見当、日本のオッズでも10倍台を切らないようであれば狙ってみたい。

 大手ブックメーカーでの人気は、アイルランドのマジカル(牝4歳)、イギリスのシーオブクラス(牝4歳)とクリスタルオーシャン(牡5歳)の三つ巴の様相。マジカルとシーオブクラスは昨年の凱旋門賞にも出走していたので、記憶しているファンも多いだろう。

 1番人気に推されているマジカルは、昨年の凱旋門賞こそ10着だったが、その約2週間後にイギリスのGIレースを勝つなど一気に本格化。今年に入っても、アイルランドで行なわれた前走GIタタソールズゴールドC(カラ/芝2100m)を含む3戦をいずれも勝利している。

 一見するとマジカルには隙がないようにも見えるが、ただ実はこのレースは、1番人気がなかなか勝てないというデータがある。

 この10年でも1番人気の勝利は3回だけ。連対すらできなかった1番人気馬の中には、エイシンヒカリやトレヴという名馬の名前もある。また、マジカル自身も、昨秋のGI英チャンピオンズフィリーズ&メアズS(アスコット/芝2390m)は勝利しているものの、遠征では取りこぼしが少なくないのも事実だ。

 一方の2番人気のシーオブクラスも、ここまでの臨戦過程があまりいいとは言えない。と言うのも、本来は5月のGⅡミドルトンS(ヨーク/芝2100m)で今年初戦を迎える予定だったのが、熱発でこれを回避し、ぶっつけ本番で今レースに臨む形となってしまったのだ。昨年の凱旋門賞で2着になるなど実力があることは確かだが、全幅の信頼を置きにくい。

 そこで狙いたいのが、ブックメーカーでは3番人気のクリスタルオーシャンだ。馴染みの薄い馬だけに、日本のオッズでは4番人気、ないし5番人気になると見込める。

 これまでに14戦7勝で重賞は6勝。GIは3回出走してまだ勝利はないが、その3回がすべて2着という堅実派でもある。しかも、その3度の2着のうち2回が、昨年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(アスコット/芝2390m)と、英チャンピオンステークス(アスコット/芝1990m)で、今回と同じアスコットコースなのだ。

 また、昨年のロイヤルアスコット開催では最終日に組まれているGⅡハードウィックステークス(アスコット/芝2390m)に出走し、見事にこれを制している。高低差が大きく、最後のひとふん張りが問われるアスコットコースで、これだけ安定した成績を残しているのだから、中心に狙わない手はないだろう。

 そしてもう1頭狙いたいのが、フランスから挑むヴァルトガイスト(牡5歳)だ。昨年の凱旋門賞(パリロンシャン/芝2400m)でも1番人気となったように、実力は折り紙つき。今年も初戦のGIガネー賞(パリロンシャン/芝2100m)を圧勝して、ここに駒を進めている。

 フランス調教馬のため、一枚割引の印象もあるが、実はこの馬自身、3歳時にアスコットに遠征して、GⅢカンバーランドロッジステークス(アスコット/芝2390m)で2着となった実績がある。管理するA・ファーブル調教師が、2007年にマンデュロでこのレースに勝利しているのも心強い。

 御歳93歳のエリザベス2世女王陛下が見守るレースは、人気を集める3強を相手に、ディアドラとヴァルトガイストがどんなレースを見せるのかに要注目だ。

Sportiva

「レース」をもっと詳しく

「レース」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ