ヤマハのトップ2が転倒の大波乱。榎戸育寛が優勝を飾りホンダ勢が表彰台独占/全日本ロード第4戦筑波 ST1000 レース1

2021年6月19日(土)16時53分 AUTOSPORT web

 6月19日に茨城県の筑波サーキットで開催されたMFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦筑波 ST1000クラスのレース1は、榎戸育寛(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)が優勝した。

1番手グリッドにつく岡本裕生(BLUcRUニトロレーシング51YAMAHA)/2021年全日本ロード第4戦筑波 ST1000 レース1
2番手グリッドにつく前田恵助(bLUcRU伊藤レーシングBORGヤマハ)/2021年全日本ロード第4戦筑波 ST1000 レース1
2021年全日本ロード第4戦筑波 ST1000 レース1 オープニングラップ


 朝から降り続いていた雨は、ST1000決勝レーススタート時にも降り続いていた。フルウエットコンディションのなかで好スタートを切ったのはポールシッターの岡本裕生(BLUcRUニトロレーシング51YAMAHA)。しかし、その岡本がオープニングラップの最終コーナー立ち上がりで転倒。これで榎戸が首位に浮上した。

修復される岡本裕生のヤマハYZF-R1/2021年全日本ロード第4戦筑波 ST1000 レース1


 しかし、2周目の最終コーナーで今度は2番手につけていた前田恵助(bLUcRU伊藤レーシングBORGヤマハ)も転倒。これで赤旗中断となる。

マシンをピットに戻す岡本裕生と前田恵助/2021年全日本ロード第4戦筑波 ST1000 レース1
修復される前田恵助(bLUcRU伊藤レーシングBORGヤマハ)のヤマハYZF-R1/2021年全日本ロード第4戦筑波 ST1000 レース1


 転倒した2台はすぐにマシンを押してピットに戻し、マシン修復を開始。岡本はマシンは2度目のスタートに向けたサイティングラップにギリギリ間に合ったが、1コーナーを周って止まってしまった。

マシン修復を待つ岡本裕生(BLUcRUニトロレーシング51YAMAHA)/2021年全日本ロード第4戦筑波 ST1000 レース1
マシン修復後にコースインした岡本裕生(BLUcRUニトロレーシング51YAMAHA)/2021年全日本ロード第4戦筑波 ST1000 レース1


 岡本のマシンをコースサイドに残したまま周回数もグリッドも元のままで2回目のスタート。レースをリードしたのは榎戸。あっという間に後続を引き離し、トップ独走状態を築く。

榎戸育寛(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)/2021年全日本ロード第4戦筑波 ST1000 レース1


 後方では渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing)、豊島怜(speedHeart DOGFIGHTRACING YAMAHA)、作本輝介(Astemo Honda Dream SI Racing)の3台による激しい2位争いが始まる。

2位争いをする作本輝介、渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing)/2021年全日本ロード第4戦筑波 ST1000 レース1


 10周目。セカンド集団のトップに躍り出た作本。徐々に集団から抜け出した作本が榎戸を追いかける。その差は約7秒。


 残り3周。榎戸のペースが遅れ出した。逆に作本はファステストラップを連発。みるみるふたりの差が詰まり始めた。

トップでチェッカーを受けた榎戸育寛(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)/2021年全日本ロード第4戦筑波 ST1000 レース1


 最終ラップに突入したときにふたりの差は1秒4にまで縮まっていた。バックストレッチでテール・トゥ・ノーズの戦いになった2台。しかし榎戸は何とか作本を抑えきってST1000クラス初優勝を飾った。2位は作本、3位は渡辺だった。

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