F1第9戦カナダGP予選トップ10ドライバーコメント(1)

2022年6月19日(日)20時58分 AUTOSPORT web

 2022年F1第9戦カナダGPの予選が行われ、6〜10番手のドライバーが土曜日を振り返った。6〜10番手のドライバーはミック・シューマッハー(ハース)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、周冠宇(アルファロメオ)だ。


■アルファロメオ・F1チーム・オーレン
周冠宇 予選=10番手

2022年F1第9戦カナダGP 周冠宇(アルファロメオ)

 Q3に進めて本当に嬉しいよ。特に、これは僕にとって初めてのフルウエットでの予選だったし、そもそも雨のセッション自体イモラと今日のFP3を合わせて3回目だったんだ。朝目覚めてこのコンディションを目にしたときから、何が起こるかわからないと思った。これまでにもQ3までもう少しというところまでは何度かいっていたけど、まさか僕にとっては初めてのコースであるモントリオールでQ3に手が届くとは思っていなかった。


 それでも、これまでのシーズンでペースのよさと進歩を見せてきたし、それが今日の結果に表れたのだと思う。こういったコンディションでドライブすることは楽しかったけど、どんな些細なミスでもパフォーマンスに響いてしまう可能性があるから、僕たちドライバーにとってはプレッシャーもあった。トラックはとても滑りやすく、前のドライバーの姿すらほとんど見ることができなくて本当に大変だったよ。持てる力をすべて出しきれて満足しているし、Q3でのラップはちょっと乱れた部分もあるけど、マシンのポテンシャルを完璧に引き出すことができて嬉しく思っている。


 レースペースについては、過去のドライコンディションでのレースではかなりよかった。だからベストを尽くしてトップ10でのフィニッシュを目指して戦うよ。


■マクラーレンF1チーム
ダニエル・リカルド 予選=9番手

2022年F1第9戦カナダGP ダニエル・リカルド(マクラーレン)

 またQ3にいけてよかったよ。Q3に、トップ10に進んで9番手を得て、もう少しやれたと思っている自分もいるんだけど、トラックが乾くにつれて僕たちのアドバンテージも失われていったんだ。不思議なことに、僕はウエットになればなるほど他と争えるように感じる。ドライになってリヤを使おうとすると、おそらく少しタイヤに頼るのが難しくなるんだ。とはいえ、今のところはポジティブな週末になっている。間違いなくまた一歩正しい方向に進めた。ドライでもウエットでも最初からいい仕事ができているし、ペースもあって、いい兆候が見られる。


 明日は楽しみだよ。今よりいい位置で多くポイントを得て、最高の形で週末を終えたい。おそらく本来のポジションではないところにいるクルマもいて、レースがどんな展開になるかは予想もつかないね。僕の前にはポテンシャル的には遅いクルマがいるけど、シャルル(・ルクレール)やセルジオ(・ペレス)のような僕たちより速いクルマが後ろにいるのも正直なところだ。面白いレースになりそうだし、楽しみだよ。


■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ジョージ・ラッセル 予選=8番手

2022年F1第9戦カナダGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

 今日はハイリスク・ハイリターンのアプローチを取った。ポールポジションを狙うには、スリックで行ってみるしかなかったんだ。ターン1が他のコーナーと同じぐらい乾いていたら、いいポジションをつかむことができただろう。


 今日は強力なペースを示すことができた。でも、無線でも言ったとおり、僕は4番手や5番手に甘んじるためにここにいるわけではない。僕たちはいろいろなことを試してみる必要がある。それにポイントは今日ではなく、明日手に入れるものだからね。僕は違うことを試したことに満足している。


 ウイリアムズで走っていた去年のソチで、僕は似たようなギャンブルをして、それが功を奏して、3番手を獲得できた。だから、何か違うことをすることに常に前向きなんだ。今年は通常の環境では、予選がうまくいっていないしね。


 明日は、8番手からスタートして、周囲のマシンを抜いていくことができるはずだ。そうして4番手か5番手に戻れるよ。チェコ(セルジオ・ペレス)とシャルル(・ルクレール)が後ろから追い上げてくるだろう。だからできるだけ早く順位を上げておく必要がある。


■BWTアルピーヌF1チーム
エステバン・オコン 予選=7番手

2022年F1第9戦カナダGP エステバン・オコン(アルピーヌ)

 何よりも、今日はチームとフェルナンド(・アロンソ)のことが嬉しいよ。彼はこの週末ずっと素晴らしい走りをしていたから、フロントロウからスタートするに値すると思う。僕自身は、今日のコンディションだともう少しやれることがあったはずだから、ちょっと残念に思っている。パフォーマンスがあるのはわかっているんだけど、それを引き出すことができなかったし、この週末はちょっとペースが足りていないように感じている。いつものようにエンジニアとハードワークを続けて改善の余地を見つけたい。


 ともあれ、僕たちは明日のグリッドでは2台揃っていい位置にいる。重要なのはチームに多くポイントを持ち帰ることで、僕たちはその争いの真っただ中にいるんだ。


■ハースF1チーム
ミック・シューマッハー 予選=6番手

2022年F1第9戦カナダGP ミック・シューマッハー(ハース)

 すべてが完璧だったというわけではないのにこの結果を得られたことは素晴らしいよ。というのも、最後のセットのタイヤを履いたときにポジショニングで少し苦労したんだ。トラフィックによって1周を無駄にしたせいで、意に反してすべてが冷えてしまった。


 とはいえ6番手を獲れたことには満足しているし、明日のレースをスタートするにはいいポジションだと思う。周りのマシンのペースを考えると、もっと前に行けるとは思っていない。でもベスト尽くすつもりだし、それでどんな結果が得られるか楽しみだ。僕たちにとってはこれまでで最高の予選になったから、チームとしてとても嬉しいよ。

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