PSGのGKセルヒオ・リコ、昏睡状態から脱して意識を取り戻す…落馬事故で緊急搬送

　落馬事故により病院へ緊急搬送されていたパリ・サンジェルマン（PSG）所属の元スペイン代表GKセルヒオ・リコが、昏睡状態を脱して意識を取り戻したようだ。スペインメディア『テレシンコ』が伝えた。

　リコに関しては5月28日、クラブから休暇を与えられた際にスペインのアンダルシア州ウエルバ県に位置するエル・ロシオにて乗馬を楽しんでいたが、落馬事故に遭ったことが伝えられていた。乗っていた馬に首部分を複数回蹴られたリコは、脳頭蓋（のうとうがい）に深刻なダメージを負い、即座にヘリコプターでセビージャの市内病院へと搬送。集中治療室（ICU）での治療が行われていた。

　その後もリコは深刻な状態が続いていたが、先週の時点では医師が刺激に対する反応を見ることを目的とし、鎮静剤の投与を中止していたという。そして19日には、遂にリコが意識を取り戻したようだ。昨年6月にリコと結婚したアルバ・シルバ夫人は、『テレシンコ』のインタビューにてリコの容態が少しずつ快方に向かっていることを明かしている。

「小さな一歩を踏み出し、まだ小さいですが光が見えてきました。これはセルヒオ本人の頑張りだけでなく、すべての患者に対して素晴らしい対応を見せてくれている病院や医師の方々のおかげです。そして、私たちに多くのエールを届けてくれた皆さん、神様の力でもあります。常に勇気付けられ、一歩を踏み出すことができました」

「少しずつ、彼は前へ進んでいます。けれども、私は彼が一歩踏み出せるとわかっていました。なぜなら彼はチャンピオンだからです。これから少しずつ、ゆっくりと進んでいきます」