平良響「最初は悪い予感しかしなかった」。SFデビューへの濃密な3週間と、原動力としてある“悔しさ”

2024年6月21日(金)21時2分 AUTOSPORT web

 スポーツランドSUGOで今週末(6月22〜23日)行われる全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦。ITOCHU ENEX TEAM IMPULの19号車からデビューを果たす平良響が、走行前日に心境を語った。


 今季の19号車はテオ・プルシェールがレギュラー参戦予定だったが、第2戦を前に突如離脱することとなり、前戦オートポリスではベン・バーニコートが代役を務めた。いきなりの参戦ながらファステストラップを記録する活躍を見せたものの、今季レギュラー参戦中のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権と日程重複が多いこともあり、1戦のみのエントリーに終わった。


 今回の第3戦は、昨年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権でランキング2位となり、現在はスーパーGTのGT300クラスで活躍中の平良がチャンスを掴むこととなった。


■目標はQ1突破とポイント獲得


 金曜日の午後にサーキット入りすると、早速シートの最終調整などさまざまな準備に追われていた平良。レーシングスーツに関しては以前に関口雄飛が使っていたものを使っているとのことで、今年から義務付けられているカーボン製ヘルメットはカラーリングが間に合わなかったため黒地のままで臨むとのことだ。


 チームとの打ち合わせやさまざまな調整など、かなり忙しくしていたものの、念願のスーパーフォーミュラデビューを翌日に控えて笑顔が絶えない様子だった。


「この話を聞いたのはGT(第3戦鈴鹿)の予選後でした。トヨタさんに『話がある』と呼び出されて……最初はめちゃくちゃ悪い予感しかしなかったです」と平良。不安な気持ちを持ちながら話し合いの席につくと、そこで切り出されたのが今回の参戦話だった。


「SFの話を聞いた時は嬉しい気持ちもありますけど、フォーミュラのレギュラーシートがなくなった状況でもあったので、『もう一度フォーミュラに戻るぞ!』という気持ちの方が大きかったです。今週末のレースは今年、来年に向けて『平良響がフォーミュラのレースに戻ってくるぞ!』というのを印象づけるレースにしたいです」と大きく意気込む平良。


 とはいえ、オファーを受けたと同時に考えたのがスケジュールの問題だという。


「3週間しかなかったので、SUGOまでのスケジュールを考えたら『めちゃくちゃ時間ないぞ!』と思いながら、それでも集中して準備を進めてきました」


「シミュレーターで練習もしましたし、カートでもいっぱいトレーニングをしてきました。チームのガレージに行ってエンジニアさんやメカニックさんとコミュニケーションをとるようにしました。ステアリングやマップなど操作面も初めての経験だったので、TCDに行って説明を受けてきました」と、かなり濃密な3週間を過ごしていたようだ。


 今週末の目標については「目標はQ1を突破してポイントを獲得したいです!」と平良。


 平良のなかでは、昨年SFライツのチャンピオンを逃し、今季はフォーミュラカーのレースに参戦できていなかったことが何よりも引っかかっていた様子だ。


「スーパーフォーミュラを目指して昨年は(SFLを)戦っていたなかで、チャンピオンシップで負けてしまい、それで今年SFのシートがなかったというのは悔しかったです。今回は名門IMPULから出られるということで、僕次第の部分はありますが、チャンスはあると思います」


 平良について星野一樹監督は「正直、彼のことは知らないので、逆に楽しみです。SFのルーキーテストに乗った時も速かったと聞いています。何もフィルターをかけずに中立な気持ちで見ようかなと思っていますので、頑張って欲しいですね」と、どんなパフォーマンスを見せてくれるのかに期待していた。


 なお、次戦以降については未定という状態は変わっていないようで「テストも含めて第4戦以降については決まっていないです。もちろん、彼が今回良ければ継続ということもあるだろうし、僕だけが決められる話でもなくてトヨタさんも含めて考えていくことになると思います。また決まったら皆さんに報告します」と一樹監督はコメントしている。


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