「ドジャースは警告のサインを無視したのか?」IL入りとなった山本由伸のアクシデントに現地メディアが見解 コーチ、監督の意思疎通を疑問視「伝言ゲームで誤解が」
2024年6月21日(金)18時33分 ココカラネクスト
山本の離脱にロバーツ監督もショックを隠せなかった(C)Getty Images
ドジャースの山本由伸が右肩腱板損傷のため、負傷者リスト(IL)入りとなったことが6月16日に発表された。順調に結果を残していた右腕の離脱は残念であるとともに、悔やまれる事態として現地では捉えられているようだ。
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前日の6月15日、本拠地でのロイヤルズ戦で先発登板したものの、2回を終えたところでマウンドから姿を消した。その瞬間、チーム内に緊張が走るとともに、試合を見守るファンも山本に何かしらの異常が起きたことを察した。
試合終了後から間もなくILとなったことが発表されたが、ドジャース専門メディア『FANSIDED Dodgers Way』では、ロッキーズ戦での山本、そしてコーチングスタッフの様子を振り返りながら、首脳陣の対応への見解を綴っている。
現地時間6月20日、同メディアは「ヨシノブ・ヤマモトが土曜日の先発をわずか2イニングで降板したことはその週末のドジャースにとって、悪いニュースの連鎖の最初の出来事であり、大きな出来事だった」と説いている。
さらに今回の山本の故障について、「ドジャースは、この問題をまず上腕三頭筋の張りと特定したが、後に腱板の損傷と再診断された。彼はすぐに15日間の負傷者リストに登録されたが、復帰には実際には数週間かかるかもしれない」と指摘。
また、ロッキーズ戦のドジャースベンチの動きを回想し、「イニングの合間に、投手コーチのマーク・プライアーがトンネルから出て、手すりに手を投げ出したデーブ・ロバーツに話しかけるところを、『スポーツネットLA』のカメラが捉えた。何かがひどくおかしいのは明らかだった」と印象を綴っている。
その上で、試合前からのプライアーコーチ、ロバーツ監督のコミュニケーションを振り返りながら、山本の右腕の状態について、「ドジャースは警告サインを無視したのだろうか?」と疑問を投げかけ、また3者の意思疎通にズレが生じていた可能性を示唆しており、「チームは伝言ゲームをしていて誤解が生じていたようだが、それは決して良い状況ではない」と断じている。
同メディアは、「ドジャースはヤマモトの復帰時期についてまだ具体的な発表をしていないが、7月下旬か8月上旬まで彼の姿を見ることはないだろう」と今後を見通している。
あまりの突然の降板だったため、現地メディアもチーム内の対応に不自然さを拭い切れないようだ。いずれにせよ、山本にとってメジャーで初めてのアクシデントが、今後へ影響が残らないことを願うばかりだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]