ビルバオだけでなく…ビエルサ氏がラ・リーガ全380試合分析済み「広範囲で手間がかかった」

2022年6月21日(火)11時58分 サッカーキング

すでに昨季のリーグ戦全試合にまで知見を広めているビエルサ氏(写真は2012年) [写真]=Getty Images

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 アスレティック・ビルバオの会長選挙に出馬するイニャキ・アレチャバレタ氏が公約として、マルセロ・ビエルサ氏を招へいすることを発表した。20日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 24日に行われる会長選挙に向けて候補者の3名が白熱の争いを繰り広げる中、イニャキ・アレチャバレタ氏は自身が会長となった場合、来シーズンのアスレティック・ビルバオの監督にビエルサ氏を招へいすると公表した。現在66歳のビエルサ氏は、2011年夏にアスレティック・ビルバオの監督に就任すると、同シーズンのヨーロッパリーグ(EL)でチームを準優勝に導く。2012−13シーズンをもって退任したビエルサ氏はその後、マルセイユやリーズなどの監督を歴任している。

 再びアスレティック・ビルバオで指揮を取る可能性があるビエルサ氏は「10年前のレベルに近いものを見せることができるグループに加わることを考えると、ワクワクする。今シーズンの公式戦45試合を観て、あらゆる角度から分析したよ」と告白。またトップチームに加えて、ビルバオ・アスレティック(Bチーム)の38試合、バスコニア(Cチーム)の4試合、ユースチームの3試合も分析したと明かしたビエルサ氏は「まず(トップチームは)22人の選手で構成し、3人の有望な選手(うち1人はGK)を加える枠を空けておくつもり。ごく短期間に、トップチームの25選手、レンタル中の5選手、ビルバオ・アスレティックから加えることができる10選手について決断しなければならないだろう」と来季のチーム構成について明かした。

 さらにビエルサ監督は、ラ・リーガ全体にまで知見を広め「広範囲で手間がかかったけど、自分の知りたいチームを解釈するため」と“エル・ロコ(ビエルサ氏の愛称で『変人』という意味)”の異名に違わぬ、全380試合を分析したことを語った。

 バスク属地主義を掲げているアスレティック・ビルバオにとって、下部組織の強化は最重要課題。ビエルサ監督は新たな方針として「トップチームは25人、ビルバオ・アスレティックは23人、バスコニアは22人、ユースチームは22人。クラブの強い資本となる選手は90人もいる」と前置きしつつ、「そこで考えたのが、週1回、すぐ下のチームの選手11人が、上のチームの試合練習に参加する刺激的なトレーニングだ。つまり週に一度、ビルバオ・アスレティックの選手はトップチームの選手と、バスコニアの選手はビルバオ・アスレティックの選手と、ユースの選手はバスコニアの選手と競うことになる」と示している。

 それぞれの候補者が会長選挙に向けてラストスパートを切っており、公約としてリカルド・バルカラ氏はマウリシオ・ポチェッティーノ氏を、ホン・ウリアルテ氏はマルコ・ローゼ氏やエルネスト・バルベルデ氏などの招へいが噂されているが、アレチャバレタ氏とビエルサ氏の運命はどのような結末を迎えるのだろうか。

サッカーキング

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