阪神・青柳晃洋、二軍で防御率2.67も一軍復帰が”時期尚早”なワケ

2023年6月22日(木)18時5分 ココカラネクスト

調子を崩している青柳。復調にはまだ時間がかかりそうだ(C)Getty Images

 青柳晃洋は6月21日、オリックスとの二軍戦に登板して7回3失点とまずまずの成績を残した。5月20日に二軍降格を告げられ、それ以降は1週間に1回は先発している青柳。現在4試合に登板し、二軍での防御率は2.67と決して悪くない。また、すべての試合で6回以上投げており、先発投手としての役割を果たしている。

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 こうした結果を見ると一軍昇格も目前に思えるが、懸念点もある。それは球数の多さだ。

 今シーズン二軍戦初登板となった5月31日の中日戦こそ8回1失点、85球と格の違いを見せつけたが、6月7日の広島戦は初回にいきなり4失点。その後は無失点と立て直したが、6回で112球も費やしている。14日のソフトバンク戦は6回1失点ながらも、被安打7、四死球3を許して113球。そして、21日のオリックス戦は7回3失点、被安打6、四死球3、122球。3回に2つのフォアボールで一、二塁のピンチを招き、4回はワイルドピッチでランナーを三塁に進ませるなど、制球面で不安を残した。実に4試合中3試合で100球以上投げているのだ。

 100球以上投げた試合は完投したわけではなく、ただただ球数がかかり過ぎているだけ。現在リリーフ陣に課題を抱える阪神としては、二軍で球数がかかっている先発投手は一軍に上げにくいところだろう。新人や先発転向して間もない投手であれば、「5〜6回まで」と計算するケースが多いが、青柳クラスであれば最低でも7回までは投げてほしい。

 ここ最近、阪神はリリーフ陣の入れ替えでバタバタしており、湯浅京己に続き、19日には浜地真澄と及川雅貴といった実績のある投手が二軍降格。代わりに馬場皐輔と岡留英貴の一軍昇格が23日に予定されているが、湯浅や浜地のような活躍が期待できるかと言えば未知数な部分も大きい。チームの現状を考えれば、しばらくは先発には長いイニングを投げてほしい状態だ。

 青柳の一軍昇格の判断材料としては、やはり球数を抑えつつ長いイニングを”投げ切る”という実績を重ねることが必要で、今のままではお声がかかるまで、ある程度の時間が必要そうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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