今季すでに3チーム目のスーパー助っ人。B-Maxからテスト参加の大津弘樹が感じたハイマン車と隠れた野心

2023年6月23日(金)21時4分 AUTOSPORT web

 6月23〜24日に静岡県の富士スピードウェイで行われる2023スーパーフォーミュラ富士公式テスト。初日となった23日午後のセッション2には、B-Max Racing Teamから今回の一時的にテスト参加している大津弘樹が走行し、今回の役割とレギュラーシートへの想いを語った。


 2023年は松下信治とラウル・ハイマンの2台体制で参戦しているB-Max Racing Team。今回のテストではレギュラーのふたりに加えて、3人目として大津を登録。大津は今季、レギュラー参戦こそしていないものの、開幕前の鈴鹿公式テストでは太田格之進に代わってDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの6号車、第4戦オートポリスでは野尻智紀に代わってTEAM MUGENの1号車をドライブしているなか、今回はB-Maxでどのような役目を担うのか。


「ホンダさんから、ラウル(ハイマン)選手がアメリカから来たのに、あまり調子の良くないシーズンを過ごしているので、マシンの調子など、いろいろな部分を見てほしいという依頼がありました」と大津。


 大津はもともと、今季はホンダ陣営のリザーブドライバーという肩書きを持っているが、今季ですでに3チーム目のドライブ機会となった。その大津は初日の午後に51号車ハイマン車をドライブ、テスト2日目は51号車の松下車をドライブする予定になるという。


 富士公式テストの初日、午前のセッション1ではハイマンが51号車をドライブ、午後のセッション2では大津が51号車のステアリングを握って37周を走行した。そのハイマン車について大津は「少し走りにくい」と、率直にその感触を語った。

2023スーパーフォーミュラ富士公式テスト 大津弘樹(B-Max Racing Team)

「僕は2セッション目(午後)から走行しました。他のドライバーは(午前を走行して)体が慣れているなかで僕がいきなり走行したということはあるかもしれましれませんけど、走り出しのタイム差が大きかったので、『これはかなり改善させなくてはいけないな』と思いました」


 2時間のセッション2では、走行を重ねるごとにチームとやり取りを行い、セットアップもさまざまなものを試した大津。その結果としてチームメイトとなる50号車の松下信治が記録した1分22秒595から0.179秒差となる1分22秒774をマークして19番手で走行を終えた。


「最終的には松下選手とタイム差も近くなったので、良い部分を見つけることができたと思います」と大津。B-Max Racing Teamからテストに参加したことで「チームによってクルマの特性も異なるので、僕のなかでも1台分経験が増えました」とテスト初日を総括した。


 富士公式テストでの初日の走行には満足している様子の大津。B-Maxへの感謝を述べつつも、「本当はレギュラーとしてフルシーズンを戦いたいという気持ちがあります」と本心を覗かせる。「まったく乗っていないシーズンを過ごして来年挑戦するよりも、いろいろな機会をいただき、自分の経験値を上げながら来季のシート獲得に向けて、自分自身のドライビング精度を上げていきたいです」と、大津。今回はあくまで第三者としての評価がメインで、代役としてのテストではないものの、来季以降のレギュラーシート獲得に向けて意気込んだ。


 テスト2日目となる24日は50号車の松下信治車のステアリングを握る予定。今季はいまだノーポイントとなっているB-Max Racing Team、大津がチーム全体の底上げにどこまで貢献できるのか、今回の富士テストがもしかしたら、B-Maxの後半戦のターニングポイントになるかもしれない。

2023スーパーフォーミュラ富士公式テスト 大津弘樹(B-Max Racing Team)

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