マンCによる財務規則違反の疑いに新証言…“著名ハッカー”が違反を証明する重要資料を保有か

　ウェブサイト『フットボール・リークス』のルイ・ピント氏は、マンチェスター・シティによる財務規則違反の疑いについて、複数の証拠を公開する意向のようだ。22日、イギリス紙『サン』などが伝えている。

　2023−24シーズンは前人未到のプレミアリーグ4連覇を達成するなど、まさにクラブの黄金期を迎えているマンチェスター・シティ。しかし、世界屈指の資金力を武器に数々のタイトルを獲得してきた同クラブだが、昨年2月にはプレミアリーグから「多数の財務規則違反の疑い」があるとの公式声明が発表され、現在は2009年9月からの9年間にわたる115件の財務規則違反の疑いで告発されている。

　そんななか、これまでもロベルト・マンチーニ元監督との契約情報やクラブのスポンサー収入に関する情報など、マンチェスター・シティの機密情報をリークしてきたことで知られるルイ・ピント氏が、同クラブによる財務規則違反の疑いについて言及。昨年9月にデータへの不正アクセス等の罪で有罪判決を受けた“ハッカー”である同氏は、2018年にマンチェスター・シティの電子メール数千通にアクセスしており、その中に財務規則違反にまつわる証拠が含まれていると主張した。

　ピント氏は、「マンチェスター・シティの記録には、当局から言及されていないクラブへの入金が記されていた」と述べつつ、「これらの資料はプレミアリーグによるシティの調査の一部だ。私はフランスとドイツの当局に、シティに関するものも含め何百万もの資料が入ったハードドライブ5台を渡しており、それぞれの内容について説明した」と主張。「彼らが違反との関連性を発見すると確信している」と口にしている。

　また、ピント氏の法定代理人は、「私たちは、マンチェスター・シティに関してこれまで公表されていない情報を共有するよう捜査当局から打診されている」と要請があったことを明かし、「まだ情報を公開していないが、未公開の資料が大量に残っている。いつとは言えないが、必ず公開するつもりだ」と説明した。

　さらに、ピント氏は匿名の殺害予告を受けていたことを告白。「ヨーロッパのサッカークラブのグループが私を調査していたことは知っている」と具体的な名前は明言しなかったものの、「彼らはロンドンで会談し、新たなリークを非常に心配していた。彼らは私の生活に関する情報を集めようとしていたんだ」と自らの身に危険が迫っていると述べている。