好天に恵まれたSF富士公式テスト2日目。午前セッション3は野尻智紀がトップ、0.016秒差で佐藤蓮が続く

2023年6月24日(土)11時25分 AUTOSPORT web

 6月24日(土)、静岡県の富士スピードウェイで2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テスト2日目がスタート。8時30分から2時間行われたセッション3では、野尻智紀(TEAM MUGEN)が最速タイムをマークした。


 金曜日とは一転、気温も上がり日も差すコンディションとなったセッション3。昨日は、時折雨もぱらつき気温も低い状況だったため、予選想定のアタックを行わなずニュータイヤを温存するチームもみられた。そのため、コンディションのよくなったこのセッションは、同地で開催される第6戦を含めた後半戦へ向けての重要なセッションとなる。


 走行はスケジュールどおり8時30分にスタートし、小高一斗(KONDO RACING)を先頭に各車コースインしていく。各ドライバー、コースとマシンのチェックを行い、数周のアウティングを終えた段階でトップに立ったのは1分22秒868を記録した野尻だった。これにセッション2トップの山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)、前戦SUGO優勝の宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)が続く。また、B-Max Racing Teamから今回エントリーしている大津弘樹は、松下信治のマシンである50号車に乗り込み走行を開始している。


 2セット目のタイヤを投入した段階では、野尻が1分22秒617を記録して自身のタイムを更新。さらにセッション1首位のリアム・ローソン(TEAM MUGEN)が野尻と0.059秒差で2番手に浮上し、TEAM MUGENがワン・ツーの状況となる。さらに山本、宮田も1分22秒台へとタイムアップを果たし3番手、4番手に続く。


 セッションは中盤にさしかかり、各マシンは走行とピットインを繰り返しながらマシンの調整を進めていく。


 そしてセッション開始から67分が経過した9時37分ごろ、小高一斗(KONDO RACING)がコカ・コーラ・コーナーの先のアウト側にマシンを止めた影響から赤旗が掲示され、セッションは一時中断となる。小高のマシンに目立ったダメージは確認できず、すぐに回収作業が行われセッション3は10分後の9時47分に再開された。


 セッション再開後は各車一斉にコースイン。その後も引き続き走行とピットインを繰り返しながら、マシンのセットアップ作業を進めていく。ここで野尻は1分22秒510を記録し、自身のタイムをさらに0.107秒縮める。その後各車は順調に周回を重ね、セッションは終盤へ。


 残り15分ごろになると、各ドライバーはピットに一度マシンを戻してタイヤを交換し、予選シミュレーションへ移っていく。まずライバルに先行してタイムを更新したのは小林可夢偉(Kids com Team KCMG)で、1分22秒617を記録し2番手に浮上する。


 その後は牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、山本がタイムアップを果たし2番手、4番手に。さらに、前戦SUGOでポールポジションを獲得した大湯都史樹(TGM Grand Prix)、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)らが自己ベストタイムを更新するも、6番手、7番手とトップに迫るには至らず。最後に大きく順位を上げたのは佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)で、トップの野尻から0.016秒差の1分22秒526を記録して2番手につけた。


 セッション3は最終的に、中盤に1分22秒510を記録した野尻が首位、佐藤が2番手、牧野が3番手というトップ3に。さらに4番手には可夢偉、5番手にはセッション2首位の山本が続く結果となった。しかし、終盤のアタックでのニュータイヤ投入を見送るドライバーも見られたため、予選シミュレーションを午後のセッションに持ち越したチームもあるようだ。今回のテストで最後の走行となるセッション4は、この後12時30分から2時間行われる予定だ。

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