久保建英はエクアドル戦で先発濃厚。森保Jは未来を切り開け

6月24日(月)16時57分 Sportiva

 エクアドル代表の顔と言えば、まぎれもなくアントニオ・バレンシアである。

 2009−2010シーズンからマンチェスター・ユナイテッドに10年間所属した快速ウインガーは、爆発的なスピードでサイドを攻略するだけでなく、代表チームではキャプテンとしてチームをまとめ、右サイドからゲームメイクする大黒柱だ。


エクアドル戦に向けてトレーニングに励む久保建英

 もっとも、コパ・アメリカ第3戦で日本が最も警戒しなければならないのは、同じバレンシアでも、アントニオではなく、エネル(ティグレス)のほうかもしれない。

 身長174cmと大きくないが、4−2−3−1、もしくは4−3−3のセンターフォワードを務め、柔らかいボールタッチと強力シュートでゴールを陥れる。ボールの引き出し方も巧みで、エルナン・ゴメス監督が再任した2018年8月からコパ・アメリカの開幕前までの10試合で7ゴールを奪い、今大会でもチリ戦でネットを揺らしている。

 先発が予想される日本のセンターバック、植田直通(セルクル・ブルージュ)と冨安健洋(シント・トロイデン)が今大会の2試合でマッチアップしたチリのニコラス・カスティージョ(クラブ・アメリカ)、ウルグアイのルイス・スアレス(バルセロナ)とエディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)とは異なるタイプ。

 果たして、この狡猾なストライカーを封じ込めることができるのか——。エクアドル戦2日前、冨安は「2試合で6失点は厳しい。次こそゼロに抑えたい」と覚悟をにじませた。

 エクアドルの国民の多くは白人と先住民との間に生まれたメスティーソだが、代表チームに関してはアフリカ系の選手が多い。スタイルは堅守速攻で、黒人選手の身体能力を最大限に生かしたサッカーを展開する。

 組織力に優れたチリやウルグアイとはスタイルが大きく異なり、ある意味で洗練されていないサッカー。しかし、だからこそ「難しい」と言うのは、ウルグアイ戦で好パフォーマンスを見せたベテランGK川島永嗣(ストラスブール)だ。

「今までで一番やりづらい相手になると思います。身体能力も高いし、やることがアバウトなので、対応力が求められる。難しさの出るゲームになるんじゃないかと思います」

 チリやウルグアイは規律があり、プレーに再現性がある。だからこそ、スピーディかつ正確に連動性あふれる攻撃を仕掛けられるが、それによって日本も対策が練りやすい面があった。

 一方、エクアドルは何をしてくるかわからない。川島の言うように、ピッチ内での対応力が必要となる。貴重な経験を積む若いチームにとって、さらなる成長が求められるゲームとなる。

 エクアドルは初戦のウルグアイ戦にベストメンバーで臨んだが、2戦目は6人を入れ替えた。そのため、DFのガブリエル・アチリエル(モナルカス・モレリア)こそ出場停止だが、日本戦では再びベストメンバーに戻すことが濃厚だ。

 一方、森保一監督は前日会見でエクアドル戦に向けて、「勝利する確率が高いと考える選手を送り出したい。ベースになるのはウルグアイ戦のメンバーになる」と語った。そのため、注目のスタメンは以下のメンバーが予想される。

【GK】川島永嗣
【DF】原輝綺(サガン鳥栖)、植田直通、冨安健洋、杉岡大暉(湘南ベルマーレ)
【MF】柴崎岳(ヘタフェ)、板倉滉(フローニンゲン)、三好康児(横浜F・マリノス)、久保建英(レアル・マドリード)、中島翔哉(アル・ドゥハイル)
【FW】岡崎慎司(レスター・シティ)

 久保に関して森保監督は、「チリ戦の彼のパフォーマンスを見てもらえたと思います。今日のトレーニングを見て決めますが、十分スタメンで出る力はあります」と先発出場を示唆した。

 今大会2連敗のエクアドルだが、グループB3位のカタールが勝ち点2のため、日本戦に勝利すればグループステージ突破が可能となる。

 つまり、第3戦は日本にとっても、エクアドルにとっても、勝てば決勝トーナメント進出の決戦となる。だからこそシンプルだと、岡崎は言う。

「(得失点差が絡んだ)ロシア・ワールドカップのポーランド戦は難しい試合でしたけど、それに比べたらシンプル。全部出し切るだけ。戦いやすいと思いますね」

 会場となるベロ・オリゾンテのミネイロン・スタジアムは2013年6月のコンフェデレーションズカップにおけるメキシコ戦の会場だった。

 当時のザックジャパンはブラジル戦に0−3、イタリアには3−4と連敗。メキシコとの第3戦にも1−2と敗れ、3戦全敗に終わった。

 もっとも、2戦目と3戦目で連続ゴールを決めた岡崎は、この活躍が認められ、シュツットガルトからマインツへの移籍を果たした。

「チームとしては散々な結果でしたけど、自分にとってはマインツに移籍するきっかけとなった大会。若い選手たちも、みんながそう(きっかけにしたい)思っているはずなので、ひとつでも多く勝って次のステージに進みたい」

 1年2カ月後に迫った東京五輪本番に向け、チームが大きく成長するとともに、野心に満ち溢れる若き選手たちにとっても、今後のキャリアの分岐点となりうる大会——。コパ・アメリカはそれだけの注目を集め、レベルを備えた大会である。未来を切り開くためにも、ここで負けるわけにはいかない。

Sportiva

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