ザウバー・モータースポーツが若手育成プログラムを新設。元F1王者フィッティパルディの息子も加入

2020年6月25日(木)16時32分 AUTOSPORT web

 ザウバー・モータースポーツは6月24日、新たな若手ドライバー育成プログラム『ザウバー・アカデミー』を設立したことを発表した。このプログラムに加入する4名のドライバーも発表され、元F1王者のエマーソン・フィッティパルディの子供であるエマーソン・フィッティパルディJr.や、ドイツF4チャンピオンのテオ・ポシェールなどが選ばれた。


 F1でアルファロメオとしてチーム運営を行うザウバーは、過去に多くの若手ドライバーの成長と育成を監督してきた。そのなかにはミハエル・シューマッハー、ハインツ=ハラルド・フレンツェン、キミ・ライコネン、ロバート・クビサ、セルジオ・ペレスらがいる。


 昨年までザウバーはFIA-F2やFIA-F3に参戦するチャロウズ・レーシング・システムと提携していたが、この独自の独立系育成プログラムを設立し、2020年に4名の若手ドライバーを迎えた。


 ザウバー・モータースポーツのプレスリリースでは、4名のドライバー加入について、以下のように説明されている。


「ドイツF4チャンピオンのテオ・ポシェール、ザウバー・カーティング・チームを卒業したデクスター・パターソン、フォーミュラ・ルノー・ユーロカップに参戦しているペトロ・プタセク、カート選手のエマーソン・フィッティパルディJr.は、アカデミーのプログラムに選ばれて参加する最初のドライバーだ」


「彼らはザウバーの専門知識とノウハウにアクセスすることができ、彼らの2020年のレース活動を完全なものにするために作られた育成プログラムに参加する」


「フランス出身のポシェールは2020年にFIA-F3に昇格し、チェコ出身のプタセクは、2019年に数度にわたり表彰台を獲得したチャンピオンシップへの参戦を継続する。スコットランド出身のパターソンはイタリアF4選手権でシングルシーターへのデビューを飾り、2度のF1世界チャンピオンである同名の父を持つフィッティパルディは、ザウバー・カーティング・チームからOK-Jカート選手権に出場する」


「(アルファロメオ・レーシング・オーレンの)チーム代表兼CEOであるフレデリック・バスールの後援と、スポーツディレクターのベアト・ツェンダー直々の監督によって生まれたザウバー・アカデミーは、4名の新人ドライバーたちが究極の目標であるF1への道を進むために必要なトレーニングを提供する」


「トレーニングは精神および身体トレーニング、またチームのエンジニア達との技術作業、メディアトレーニング、F1もしくはそれぞれの出場シリーズのためのシミュレーター作業の形をとるだろう。完全にバランスの取れたドライバーに成長し、モータースポーツのキャリアにおけるコース内外での課題にプロとして首尾よく対処できるようになるためだ」


 14歳のフィッティパルディJr.は、先週F4マシンでの初テストを行ったが、すでに彼はF1を視野に入れている。


「3人のとても才能あるドライバーたちとともに、ザウバー・アカデミーに選ばれたことを本当に誇りに思っている」とフィッティパルディJr.は語った。


「ブランド・インスティチュートからのスポンサーシップとサポートに加え、ザウバー・アカデミーの一員になったことで、F1ドライバーになるという僕の夢を達成するためのより良いチャンスを掴むことができるだろう」


「ザウバーのモータースポーツにおける経験と専門知識は、僕がより早く学習するための助けになるよ」


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