「1番、体のことを考えている選手」藤川球児氏と糸井嘉男氏が語る「タフな選手列伝」

2023年6月25日(日)6時0分 ココカラネクスト

体は小さくてもボールは飛ばせるが持論の吉田(C)Getty Images

 超人と鉄腕によるスペシャル対談が実現した。

 現在阪神のスペシャルアンバサダーを務める糸井嘉男氏が、同じく阪神のスペシャルアシスタントを務める藤川球児氏のYouTube「藤川球児の真向勝負」に出演。

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 かつて共に縦縞ユニホームを着て戦い、「超人」「鉄腕」と称された2人が、6月11日までに更新された動画内で、それぞれの視点で見る「最強タフネス」選手について語った。

 2005年にシーズン80試合登板、2007年には伝説となる10連投10連勝を成し遂げるなど、まさに「鉄腕」としてその名をはせた藤川氏。

 そんな「絶対守護神」として活躍した藤川氏がタフな投手TOP3として挙げたのが、岩瀬仁紀氏・宮西尚生(日本ハム)・平野佳寿(オリックス)の3人だ。

 中でも糸井氏の日本ハム時代のチームメイトでもあり、歴代最多の392ホールド(6月23日現在)の日本記録保持者である宮西をルーキー時代から知るという糸井氏は、「近くで見ていたけど1番タフな選手。あいつ本当肘がボロボロやと思う」と、話すと、「効きすぎると内臓に悪いくらい最強の湿布があるんですが、よく彼はそれを貼っていましたね」と、決して面では見せることのない鉄腕の「裏事情」について明かした。

 また、宮西と言えば、近寄り難さを感じる部分もあるが、その性格は「めっちゃいい奴。後輩も可愛がっている」と話す糸井氏。

 これに対し、藤川氏は「リリーフは煙たがられたらこれだけ成績を残せないんですよ。同じ空間に10人くらいいる中で140試合近く戦うわけですからね」と、チームメイトと良い関係を築くことも長く成績を残し続けられる重要なポイントと語った。

 一方、糸井氏がタフな野手TOP3として挙げたのが、柳田悠岐外野手(ソフトバンク)・吉田正尚外野手(レッドソックス)・大谷翔平投手(エンゼルス)の3名だ。

 現役時代に投手から野手に転向したという経験がある糸井氏は、現在二刀流として活躍をする大谷のタフさについて「タフという次元ではなく、考えられないですよね」と驚嘆のコメント。

「メジャーの舞台でバッターとして出場し、遠征もしながらローテーションを周り、成績を残している。シンジラレナイ!(ヒルマン監督のモノマネ)」と、異次元の領域で活躍を続ける大谷の姿に思わずモノマネも飛び出すほどだった。

 また、オリックス時代のチームメイトで、糸井氏が「1番、体のことを考えている選手」と話すのが、今季からレッドソックスに活躍の場を移した吉田だ。

 共に自主トレをおこなったこともあり、吉田のことをよく見てきた糸井氏は、「胸郭の動きや柔軟性とかをよく気にしていました、そこまで体のことを考えていないと、170cmの体格であの飛距離は出ないですよ」と、そのすごさについて口にした。今春のWBCでも侍ジャパンの一員として、ときに4番を務めるなど勝負強さも目立った。

 また、吉田と同じく自主トレメンバーでもある柳田だが、共に自主トレをおこなった経緯は意外なものだと明かした。

「秋山幸二さんがソフトバンクの監督をやられていた頃に、柳田と共に僕のところへ来て、『こいつ、お前みたいにしたいから、自主トレに入れてやってくれ』と、直々にお願いされたんです」

 NPB史上初のトリプルスリーと首位打者の同時達成者であり、今や球界屈指のスラッガーとして知られる柳田だが、当時は「飛距離以外の体力などは全然ダメだった」と話す糸井氏。

 共に自主トレを行いランニングを中心にトレーニングを積んだ柳田は、翌年いきなり打率3割を超えるなど一気に覚醒したという。

 糸井氏とのトレ—ニングの成果もあり、柳田、吉田共に今やトッププレーヤーにまで成長しており、まさに超人が超人を生んだ形となっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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