英国人が見たエクアドル戦。「決定力はメンタルの問題」「10年後の本田ジャパンもそうかも(笑)」【コパ・アメリカ】

6月25日(火)11時24分 フットボールチャンネル

「チームの一体感が番大事」

日本代表は現地時間24日、コパ・アメリカ2019(南米選手権)・グループリーグC組第3節でエクアドル代表と対戦し、1-1で引き分けた。この試合中、日本サッカーに精通するイングランド人ライターのショーン・キャロル氏に随時話を聞いた。(語り手:ショーン・キャロル)

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——おはようございます! 本日もよろしくお願いします! 日本は2戦目のメンバーから1人代わって、久保建英選手が入りました。

「おはようございます! ウルグアイ戦のパフォーマンスと結果は良かったので、ほぼ同じメンバーで臨むのは良いことだと思います」

——今日の試合のカギを握る選手は誰になりそうですか?

「一人の選手をというより、チームの一体感が番大事かなと思います。全員で守る、全員で攻めるということができれば、良い結果残せると思うけど、そうじゃなかったらこの試合は難しい」

——試合が始まりました。エクアドルは前からプレスをかけていますが、日本の立ち上がりの戦いはどう思いますか?

「立ち上がりはエクアドルの激しいプレスに少し苦戦しているけど……」

——15分、中島翔哉が先制点を決めました!

「またVAR!? 岡ちゃん(岡崎慎司)はオフサイドじゃなかったよ」

——ゴールが認められましたね。

「良かった! 岡崎のタイミングも良かったし中島(翔哉)のフィニッシュはぴったりでしたね!」

「この流れが続いたら失点するね」

——川島永嗣選手のパスミスはヒヤッとしました。

「そうですね。若い選手にあのようなミスはあるけど、経験ある川島は意外です。周りの選手が冷静にプレーできるように、彼や岡崎は落ち着いてプレーしないといけない」

——先制した後は大事ですね。

「点を取ったあとは集中しなければなりません。エクアドルが主導権を握っているから、日本はもう少しボールキープができれば良いですね。もしこの流れが続いたら失点するね。あらら!」

——そのとおりになってしまいました……。35分、アンヘル・メナに決められて同点です。

「流れ通りになったね。この10分ぐらいずっと押し込まれたので危険だった」

——失点した後の日本代表はどうですか?

「まだまだですね。前半の攻撃はほぼカウンターのみ。もう少しコンビネーションで攻めてほしい」

——前半は1対1で終わりました。

「エクアドルが押し込む時間が長かったけど、ビッグチャンスはそんなになかった。その一方、日本は攻撃があまり機能してないけど、カウンターでゴールを脅かす場面があった。今のところは引き分けで妥当なスコアだと思う」

「彼の動きでエクアドルは少し困りそう」

——日本はメンバー交代なしで後半を迎えました。

「前半の流れが続いている。そろそろ交代があるかな……」

——柴崎岳選手が相手との接触で倒れました。出血しているようですね。

「彼は戦えるタイプなので大丈夫だと思います」

——66分、岡崎選手に代えて、1戦目に先発した上田綺世選手が入りました。

「上田には期待したいね。チリ戦では良い動きを見せましたが、得点を奪えなかったので、この試合でゴール決められれば、彼の自信になると思います」

——直後にシュートチャンスがありました。

「まあ、あのチャンスは簡単ではなかったね。でも、早速がインパクトあったね。彼の動きでエクアドルのディフェンスは少し困りそう」

——引き分けで終わると、両チームとも敗退になってしまいます。

「最後の10分はよりオープンな展開になると思います」

——エクアドルはミドルシュートを結構打ってきますね。

「ミドルの方がボックス内のシュートより良いと思う(笑)。でも、日本もシュートを増やさないと得点できません」

——日本は後半、あまりシュートが打てていませんね

「でも、エクアドルはどんどん前に行っているので、日本はカウンターからチャンスを狙えると思う。大事なのはチャンスを生かせるかどうかだね」

「前田は少しパニック」

——試合終盤、両チームとも決定機がありましたが、決め切れません。

「予想通りにオープンになってしまったが、お互い決定力は足りない。前田は少しパニックになってるね。冷静にシュート打てていなかった」

——久保選手が右足でゴールネットを揺らしましたが、オフサイドになりました。

「まあ、もちろんオフサイドでしたね。中島のチャンスは大きかったけど」

——1対1で試合終了。日本はグループステージ敗退となりました。

「残念ですが、チャンス決めなければこうなっちゃいます」

——この試合でも、なかなか得点が奪えませんでした。

「そうですね。終盤にも前田や中島のチャンスがあったが、決め切れなかった。ただ、90分通して引き分けという結果は妥当じゃないかと思います」

——この大会で成長した選手や、今後の日本代表でも活躍できそうな選手はいますか?

「冨安(健洋)と中島は、これからの代表で活躍することを再確認できましたね。岩田(智輝)や杉岡(大暉)や板倉(滉)も着実に成長したと思いますが、印象的とまでは言えないかな」

——久保選手、三好康児選手はどうでしたか?

「二人とも相変わらず常に前を向いて、チャンスメイクをしようとする姿勢を見せてくれたのは良かった。次のワールドカップではA代表に絡んでいくと思います」

「決定力はメンタルの問題」

——この大会を通じて、いろんな課題があったと思いますが、何が思い当たりますか?

「一番大きい問題は間違いなく決定力不足です。そして、今日はあまりパスサッカーもできなかった。これからはより自信を持ってプレーしてほしい。しかし、その一方で今日はエクアドルに対して球際やセットプレーで負けなかったので、収穫もありました」

——決定力不足という課題ですね。

「その問題は何年間、何十年間、続いてきたね(苦笑)。私は何回も言っていますが、決定力は技術じゃなくて、メンタルの問題です」

——少なくとも、ジーコジャパンのときは言われてましたね。

「10年間後の本田ジャパンもそうかもしれません(笑)」

——でも、本田圭佑選手は大一番で決めますよね。

「そうですね。大きい舞台の少ないチャンスの中で決め切れないといけない。本田はワールドカップでそれを証明しています」

——本日もありがとうございました!

▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。

【了】

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